人間の安全保障基金によるベトナムにおけるHIV/AIDS予防支援について
平成15年8月15日
- わが国政府および国連は、8月15日(金)国連児童基金(UNICEF)がベトナムで実施する「HIV防止のための健康的な生活及び生活技能教育」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、98万309ドルの支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、若年層のHIV/AIDS感染率が上昇しつつあるベトナムにおいて、子どもや思春期の青少年が健康な生活を実現できるよう、HIV/AIDSの予防と保健の知識の強化を目的に、就学者および非就学者の両方を対象とした薬物使用防止、性感染症防止等を含む生活技能についての教育、教師、保護者、コミュニティの住民への研修を通じての学校、家族およびコミュニティの協力の強化、学校における教育活動を通じて子どもがお互いに知識を広めあう活動等を実施するものである。
- このプロジェクトの実施により、ベトナムにおいて若年層の保健に関する知識が高まり、学校、コミュニティとの連携によりHIV/AIDSの感染防止を含め若年層の健康に関し、効果的な取組が行われることが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約229億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
 |
国際社会協力部 国連行政課 |
|