日米首脳電話会談について
平成15年7月28日
28日22:05から約15分間、先方の発意によって行われた日米首脳電話会談の概要以下のとおり。
- イラク問題について、以下のやり取りがあった。
(1) |
ブッシュ大統領より、イラク人道復興支援特措法の成立を歓迎する、同法の成立に向けた貴総理の指導力に敬意を表すると述べた。
|
(2) |
これに対して小泉総理より次のとおり述べた。
(イ) |
クロフォードの日米首脳会談で「世界の中の日米同盟」を強化することで一致したが、イラク人道復興支援特措法の成立もその一環である。イラクの人々が自らの政府を樹立し、自らの発展に向け努力できる日が一日も早く来ることを希望しており、10月のイラク復興支援国際会議に向け役割を果たすとともに、我が国の支援策の更なる具体化に努める。
|
(ロ) |
イラクの復興を中東地域全体の安定につなげることが重要であり、中東和平の達成に向けた貴大統領の勇気ある指導力を高く評価する。中東和平について我が国としてもできるだけの協力をしたい。
|
|
(3) |
両首脳は、引き続き緊密に協議・連携していくことについて合意した。
|
- 北朝鮮問題について、以下のやり取りがあった。
(1) |
ブッシュ大統領より、以下のとおり述べた。
(イ) |
北朝鮮が対話に応じるよう中国を通じて働きかけている。日韓が参加する形で対話を行うことが重要であると考えている。今後とも緊密に連絡を取り合っていきたい。
|
(ロ) |
北朝鮮の問題についての総理の指導力を心強く思っている。
|
(ハ) |
米国は引き続き平和的解決に向けて努力する。
|
|
(2) |
これに対し、小泉総理より、北朝鮮に関する貴大統領の断固たる姿勢を力強く思っている、引き続き日米及び日米韓で引き続き協力したい旨述べた。
|
- 経済問題について、小泉総理より、明るい兆しが見えてきている、自信を持って改革努力を続けていきたい旨述べた。これに対し、ブッシュ大統領は、貴総理の指導力で日本経済が回復することは日米のみならず世界にとっても重要であり、日本経済の回復を信じている旨述べた。
|