人間の安全保障基金によるカンボジアにおける食糧安全保障支援について
平成15年5月26日
- わが国政府および国連は、5月26日(月)国連食糧農業機関(FAO)が実施する「カンボジアの貧困農民に対する食糧安全保障および所得創出向上」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、116万1,605.16ドルの支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、カンボジア地方部の貧困農民の食糧安全保障を強化することを目的に、土地を所有しない農民や女性が主な働き手となっている農民家庭も含めた貧困農民を対象に食糧が不足している地方において、農民組合の設立や農民フィールド・スクール等農民参加型の活動を取り入れ、灌漑、栽培作物の多様化のため技術訓練等を実施するものである。
- このプロジェクトの実施により、現地における食糧生産力が強化され、農民の食糧が確保されるとともに、栄養状況も改善され、最終的には貧困削減に貢献することが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約229億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
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国際社会協力部 国連行政課 |
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