人間の安全保障基金によるカンボジア、ベトナムにおける人身売買防止支援について
平成15年5月8日
- わが国政府および国連は、5月8日(木)国際労働機関(ILO)が実施する「カンボジアおよびベトナムにおける児童および女性の人身売買のコミュニティ・レベルでの防止」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、121万4,464.76ドルの支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、子どもと女性の人身売買が深刻な問題の一つとなっているカンボジアおよびベトナム両国の計7地域を対象に、コミュニティで子どもと女性の人身売買を予防するための住民参加型の取り組みを導入し、コミュニティ全体としての予防能力を強化することを目的に、人身売買の危険性、予防に関する啓蒙活動、食糧確保と所得創出のための技能訓練を通じての人身売買の危機にさらされている家庭の支援などの活動を行うものである。
- このプロジェクトの実施により、コミュニティ・レベルの人身売買予防プログラムが開発され、また所得創出活動を通じた村民の生活水準の向上により、子どもと女性に対する労働搾取の撲滅に貢献することが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約229億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
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国際社会協力部 国連行政課 |
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