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報道発表


川口大臣とイワノフ露外相との電話会談について


平成15年4月18日


 18日、川口大臣は、イワノフ露外相と電話会談し、イラク問題、北朝鮮問題、中東和平問題について意見交換した。
  1. イラク問題

    (1) イワノフ外相より以下のとおり述べた。

    (イ) イラクの戦後復興の問題についてアテネで英仏独西露及びブルガリアの外相による六者協議を行い、アナン国連事務総長も参加した。特にイラク問題について、如何なる分野で国連が中心的な役割を担わなければならないか、という観点について話し合われ、建設的な協議であったと評価している。今後の対応について参加国間に立場の接近が達成されたことを重視している。

    (ロ) 米国と国連安保理の間に生じた不一致を今後解消していかなければならない。これはイラク問題に限らず、国際社会全体の安定にとって重要である。

    (2) これに対し川口大臣より以下のとおり述べた。

    (イ) 先週、自分は独仏英を訪問し、戦後のイラクについて協議した。武力行使に至る立場の違い等を巡り国際社会に亀裂が生じたのは残念であったが、復興プロセスを国際協調再構築のための機会にしたいと切に願っている。国連の十分な関与を通じて復興を実施していくことが重要である。

    (ロ) これまでの軍事行動を米英が主導してきた事実に鑑み、当面両国の役割を現実として認めることを出発点とした上で、可及的速やかに国連の十分な関与を得ることが重要。引き続き米国を含めた国際協調を築いていくべきであり、連絡を取り合っていきたい。

    (3) これに対しイワノフ外相より以下のとおり述べた。

     イラク復興の最終的な目的は、イラクの独立、主権、領土保全を基礎としなければならない。復興の最終的な目的を確定すれば、それに向かう道筋を確定することは容易となる。復興プロセスの中で国連のみが果たしうる役割があり、国連が何れかの国のための補助機関であってはならない。

  2. 北朝鮮問題

    (1) イワノフ外相より以下のとおり述べた。

     中国で米中及び北朝鮮の三者協議を開催することについての合意を歓迎する。ロシアはこれまでもかかる多国間協議の開催を支持し、これに向けた動きを促進してきた。かかる協議の実施が、今後朝鮮半島における緊張緩和に繋がることを期待する。

    (2) これに対し川口大臣より以下のとおり述べた。

    (イ) 米中朝三者会合が開催される段取りとなったことを北朝鮮の核問題の平和的解決に向けた第一歩として歓迎している。真摯な協議が行われ、今後に繋がることが重要である。

    (ロ) 北朝鮮に関する諸問題についての貴国のこれまでの努力を評価している。米中朝三者会合については、貴国が報道発表において、問題の平和的解決につながるあらゆる形態の対話及び合意を歓迎するとし、本件プロセスに必要な支援を行う用意があるとの立場を明らかにしていることに注目している。引き続き連絡を取り合っていきたい。

  3. 中東和平問題

    (1) イワノフ外相より以下のとおり述べた。

     マハムード・アッバース(通称:アブ・マーゼン)首相の下でパレスチナ新内閣が確立され次第、イスラエル及びパレスチナ双方によりロードマップが実施されるよう、「四者」で協力していきたいと考えている。

    (2) これに対し川口大臣より、アブ・マーゼン首相の下で安定した自治政府が確立されること、ロードマップが早期に公表されることを期待している旨述べた。



・ 欧州局 ロシア課


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