(1) |
イワノフ外相より以下のとおり述べた。
(イ) |
イラクの戦後復興の問題についてアテネで英仏独西露及びブルガリアの外相による六者協議を行い、アナン国連事務総長も参加した。特にイラク問題について、如何なる分野で国連が中心的な役割を担わなければならないか、という観点について話し合われ、建設的な協議であったと評価している。今後の対応について参加国間に立場の接近が達成されたことを重視している。
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(ロ) |
米国と国連安保理の間に生じた不一致を今後解消していかなければならない。これはイラク問題に限らず、国際社会全体の安定にとって重要である。
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(2) |
これに対し川口大臣より以下のとおり述べた。
(イ) |
先週、自分は独仏英を訪問し、戦後のイラクについて協議した。武力行使に至る立場の違い等を巡り国際社会に亀裂が生じたのは残念であったが、復興プロセスを国際協調再構築のための機会にしたいと切に願っている。国連の十分な関与を通じて復興を実施していくことが重要である。
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(ロ) |
これまでの軍事行動を米英が主導してきた事実に鑑み、当面両国の役割を現実として認めることを出発点とした上で、可及的速やかに国連の十分な関与を得ることが重要。引き続き米国を含めた国際協調を築いていくべきであり、連絡を取り合っていきたい。
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(3) |
これに対しイワノフ外相より以下のとおり述べた。
イラク復興の最終的な目的は、イラクの独立、主権、領土保全を基礎としなければならない。復興の最終的な目的を確定すれば、それに向かう道筋を確定することは容易となる。復興プロセスの中で国連のみが果たしうる役割があり、国連が何れかの国のための補助機関であってはならない。
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