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報道発表


日米首脳電話会談について


平成15年4月16日


 4月16日20:35から約20分間、先方の発意によって行われた日米首脳電話会談の概要以下のとおり。

  1. イラク問題について、以下のやり取りがあった。
    (1) ブッシュ大統領より次のとおり述べた。
    (イ) イラクにおける軍事作戦は順調に進んでいる。イラク問題を巡る貴総理の支持に敬意を表する。先に貴国が表明された1億ドルを上限とした人道支援を高く評価。
    (ロ) 今後、イラク国民による国家建設という崇高な努力のパートナーとして貴国が可能な限り貢献されることを期待する。
    (2) これに対して小泉総理より次のとおり述べた。
    (イ) 戦闘終結が近づきつつあることを喜ばしく思う。
    (ロ) イラク国民による政府を樹立し、イラクの復興を進めるために、今後はイラクの人々の努力を国際社会が一致団結して支援しなければならない。米英首脳会談共同声明では国連が重大な役割を果たす旨述べられたが、国際協調再構築のため国連の十分な関与が得られるよう尽力願いたい。
    (ハ) 日本も、国連を含む国際社会と共に、イラクに対する人道支援や復興支援の面で積極的な役割を果たしていきたい。貴国のリーダーシップは引き続き重要。日米同盟は重要であり、今後とも貴国と緊密に連携していきたい。


  2. 北朝鮮問題について、以下のやり取りがあった。
    (1) ブッシュ大統領より、以下のとおり述べた。
    (イ) 米国は、北朝鮮との多国間対話を近々実現すべく前進している。
    (ロ) 本件対話に日韓が参加するようにしていくことが重要と考えている。
    (ハ) 本件に関しては、日韓や中国等との緊密な連携が重要であると考えていることを改めて確認したい。
    (2) これに対し、小泉総理より以下のとおり述べた。
    (イ) 本件会合が実現するのであれば、この問題の平和的解決に向けたステップとして歓迎する。今後、日韓も含めた多国間の会合に発展することを期待している。引き続き日米及び日米韓で緊密に連携していきたい。
    (ロ) 北朝鮮の問題は平和的に解決すべきとの貴大統領のコミットメントを高く評価する。


  3. 小泉総理より、中東情勢に関し、パレスチナのアッバース内閣が発足し、中東和平を進める好機である旨述べるとともに、パウエル国務長官がイラク以外の国を攻撃する計画は無いと発言されたことに注目している旨述べたのに対し、ブッシュ大統領より、そのとおりであり、ご懸念には及ばない旨述べた。

  4. 両首脳は、イラク問題及び北朝鮮問題について、引き続き緊密に連携していくことにつき改めて確認した。また、双方の都合が合えば、出来るだけ早い機会に会談すべく、今後日程調整を行っていくこととなった。


・ 北米局 北米第一課


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