スロバキアの美術アカデミーに対する文化無償協力について
平成15年1月23日
- わが国政府は、スロバキア共和国に対し、美術アカデミーが視聴覚機材および印刷機材を購入するため(the supply of audio-visual equipment and printing equipment to the Academy of Fine Arts and Design)、4,950万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が1月23日(木)、ブラチスラバにおいて、わが方副島豊次郎在スロバキア大使と先方エドゥアルト・クカン外務大臣(H.E. Mr Eduard Kukan,Minister of Foreign Affairs of the Slovak Republic)との間で行われた。
- 美術アカデミーは、1949年の設立以来、スロバキア唯一の美術系高等教育機関として、建築学科、彫刻学科、デザイン学科、服飾学科等11の分野において同国人材の育成を精力的に行ってきているほか、これまで多くの日本人留学生の受入れを行う等日本との交流も積極的に行っている。このような中、同アカデミーは教育活動の補完的機能を果たし、研究活動の拠点となるべき機関として、アカデミー内に「芸術・科学研究所」を設置し、新たな作業・研究用スペースを確保したものの、大学の厳しい財政事情から、研究所の活動のための十分な機材を揃えることが難しい状況にある。
このような状況の下、スロバキア政府は、美術アカデミーが視聴覚機材および印刷機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
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