人間の安全保障基金によるベトナム・ゲアン省キーソン県における教育・保健支援について
平成14年12月2日
- わが国政府および国連は、12月2日(月)国連薬物統制計画(UNDCP)が実施する「ケシ栽培防止のための、ベトナム・キーソン県の少数民族の教育、保健、衛生支援」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、30万8,227.50ドルの支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、アヘン供給地区であり生活水準の低いベトナム中部ゲアン県キーソン地区の少数民族の生活水準を改善することを目的に、教育施設の整備、保健施設の整備およびサービスの向上、ならびに水供給設備の建設を行うものである。これらの事業は、住民自身が計画から建設、運営・維持に直接参加し、住民の自助努力(オーナーシップ)が確保される形で実施される。
- このプロジェクトの実施により、キーソン県の住民の生活水準が改善され、アヘン依存からの脱却および薬物乱用の削減にも貢献することが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約189億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
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国際社会協力部 国連行政課 |
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