モルドバ国立大ホールに対する文化無償協力について
平成14年10月11日
- わが国政府は、モルドバ共和国政府に対し、モルドバ国立大ホールが音響機材を購入するため(the Supply of audio equipment to the the Moldovian National Palace )、4,140万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が10月11日(金)、キエフにおいてわが方渡辺修介在モルドバ臨時代理大使と先方イオン・ペクラル文化大臣(Ion PACURARU, Minister of Culture of the Republic of Moldova)との間で行われた。
- モルドバ国立大ホールは、モルドバを代表する多目的ホールであり、バレエ、クラシック音楽、現代音楽、演劇などの舞台芸術の公演のほか、国際会議およびシンポジウム等にも幅広く利用されている。しかしながら、現在使用されている音響機材は1970年代に購入されたものがほとんどであり、また老朽化が著しく、公演等に期待される演出効果の提供が困難となっているため、外国の著名な音楽家の公演等に際しても、主演者側が主要機材のほとんどを持参している状況にある。このため、同ホールの音響機材の更新は急務となっているが、厳しい財政状況もあり更新は困難な状況である。
このような状況の下、モルドバ政府は、モルドバ国立大ホールが音響機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
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