ペルーの国立シカン博物館に対する文化無償協力について
平成14年9月27日
- わが国政府は、ペルー共和国政府に対し、国立シカン博物館が研究・保存・保管機材を購入するため(the supply of equipment for research, conservation and storage to the National Museum of Sican)、4,310万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が9月26日(木)(日本時間27日)、リマにおいて、わが方成田右文在ペルー大使と先方アラン・ワグネル・ティソン外務大臣(Sr. Embajador Allan Wagner Tizon, Minister for Foreign Affairs)との間で行われた。
- 国立シカン博物館は、8世紀から14世紀にかけてペルー北部で栄えたシカン文化の研究・展示を目的として、わが国無償資金協力にかかる見返り資金を用い建設され、ペルー文化庁の管轄下、2001年3月より開館しているものである。現在、シカン遺跡においては、米国イリノイ大学で教鞭をとる島田教授を中心とした学術調査団による継続的な発掘・調査・研究が進められている。このため、同博物館は、こうした調査等により出土した遺物の研究、保存、修復等のため博物館研究室の整備を急いでいるが、予算上の制約から、不足している機材の購入が困難な状況にある。
このような状況の下、ペルー政府は、国立シカン博物館が研究・保存・保管機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
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