人間の安全保障基金による東南アジアの低所得コミュニティへの支援について
平成14年8月30日
- わが国政府および国連は、8月30日(金)アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が実施する「人間の尊厳イニシアチブ:フェーズII・III」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、48万430ドルの支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、カンボジア、インドネシア、ラオス、タイ、ベトナムにおいて、低所得のコミュニティの生活の質を向上させることを目的に、コミュニティの住民自身が、自助努力(オーナーシップ)を持ってコミュニティの課題を自ら克服するためのプロジェクトの実施を支援するものである。また、このプロジェクトは、人間の安全保障基金の支援を受けてバンコクにおいて実施された「人間の尊厳イニシアチブ:フェーズI」(バンコク周辺のコミュニティにて歩道橋の設置や衛生的な水供給システムの拡充等を実施)の実績を活用して行われる。
- このプロジェクトの実施により、コミュニティの連帯が強化されるとともに貧困が緩和されることに加え、コミュニティのイニシアチブを中心とした今後の類似の取組に知見を与えることが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約189億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
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国際社会協力部 国連行政課 |
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