人間の安全保障基金による中国におけるHIV/AIDSケア、予防および貧困対策への支援について
平成14年8月29日
- わが国政府および国連は、8月29日(木)国連開発計画(UNDP)が実施する「地域社会に基づくHIV/AIDSケア、予防及び貧困削減」プロジェクトに対し、人間の安全保障基金を通じ、82万4,000ドルの支援を行うことを決定した。
- このプロジェクトは、中国河南省において、貧困とHIV/AIDSの高い罹患率に苦しむコミュニティにおいて、家庭や個人の生活の質を向上させ、人間の尊厳を確保するとともに、自立を促すことを目的に、エイズに対する偏見や差別を軽減すると同時に感染防止のための啓蒙活動や、エイズと共に生きる人々への職業訓練等を通じた自立支援のための活動を実施するものである。
- このプロジェクトの実施により、コミュニティを基盤とするエイズおよび貧困に取り組む体制が強化され、人々の生活状況が改善されることが期待される。
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月にわが国が国連に設置した信託基金であり、現在までに総額約189億円を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取組む国連関係国際機関の多くのプロジェクトを支援してきている。
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国際社会協力部 国連行政課 |
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