小町官房長臨時記者会見記録(平成13年9月27日(木)16:15~於:会見室)
冒頭発言
(官房長)本27日、平成7年当時アジア太平洋経済協力大阪会議開催準備事務局に次長として所属していた浅川明男元課長補佐が、平成7年のアジア太平洋経済協力(APEC)関連会議に係わる公金の詐欺罪で起訴された。
これを踏まえ、本日付けで浅川明男元課長補佐を懲戒免職処分とした。
また、当時浅川元課長補佐を直接監督する立場にあった上田秀明元APEC準備事務局長(現ポーランド大使)については、現在特別職の国家公務員であり、国家公務員法上の懲戒処分の適用対象とならないことから、外務省の内規処分である外務大臣名による厳重訓戒処分にした。なお、上田元事務局長からは、俸給月額の20%、3ヶ月分を国庫に返納したいとの申し出があり、これを受け入れた。
さらに、本件に関し、当時の事務当局の最高責任者である林貞行元事務次官(現連合王国大使)及びAPEC準備事務局が設置されていた経済局の当時の責任者である原口幸市元経済局長(現ジュネーヴ代表部大使)及び野上義二元経済局長(現事務次官)の三名についても、当時のそれぞれの立場からの監督責任を問うこととした。このうち、林元次官及び原口元局長は、上田ポーランド大使同様、現在、大使として特別職の国家公務員であるため、国家公務員法上の懲戒処分の適用対象とはならないことから、外務省としての内規処分である外務大臣名による厳重訓戒処分にした。なお、林元次官、原口元局長からは、それぞれ俸給月額の10%、1ヶ月分を国庫に返納したいとの申し出があり、これを受け入れた。野上元局長については、一般職の国家公務員であり、国家公務員法上の懲戒減給処分(10%、1ヶ月)にした。
また、現在の官房の総括責任者である自分(官房長)より、俸給月額の10%、1ヶ月分を自主返納したいと申し出を行い、これが受け入れられた。
なお、業務上の直接の監督責任は有していないものの、当時の会計事務の責任者であった田中映男元会計課長(前フランクフルト総領事、現大臣官房)及び中村滋元会計課長(現連合王国大使館公使)の2名についても、外務大臣名による厳重注意処分にしました。右2名からは、俸給月額の10%、1ヶ月分を国庫に返納したいとの申し出があり、これを受け入れた。
松尾元室長事件、九州・沖縄サミット準備事務局のハイヤー契約等の一連の不祥事に加え、本件不正事件をめぐって、このように多くの処分者を出さざるを得なかったことは誠に遺憾であり、国民の皆様に対して、改めて深くお詫びする。
外務省としては、このような不祥事を繰り返さないために、省員が一丸となって外務省の自浄能力を示し、また一日も早く外務省に対する国民の皆様の信頼を回復すべく、全力で努力していく考えである。
この関係で、外務省職員がホテル・ニュー・オータニで無料宿泊ないし飲食を行ったとの報道があったので、これに関連して一言申し上げたいと思う。報道が具体性を欠くところもあったので、調査の対象を絞りきれないところがあったが、われわれとして念のため当時のAPEC事務局関係者及び欧州局と経済局の関係者について調査を行った。これまでにAPEC事務局関係者が上田APEC準備事務局長(現ポーランド大使)出席のもと、平成7年11月30日に東京のホテル・ニュー・オータニで打ち上げを行ったことがわかっているほか、浅川元補佐主催でホテル・ニュー・オータニ内で会食や送別会を行ってもらった職員がいることがわかっている。上記のAPECの打ち上げ費用については、APECに関連した水増し請求額の不正経理の一環として処理されたものであると考えている。上田元局長については、この問題も含めて、APECに関連した不正経理全般についての監督責任という観点から、先程の処分を取った次第である。そのほかの会食の事例の中には、浅川元補佐の上司である欧州局関係者ら2名が含まれていた。いずれも、浅川元補佐の不正経理で同人の送別会が行われたものとは承知していなかったが、送別会が行われた場所がニュー・オータニ内部のレストランであり、送別会という場ではあったにせよ、その出処について特段の疑念を持たなかったことは不注意であったので、これら2名については上司から注意をすることとした。尚、先週ある雑誌に実名入りで外務省の局長が浅川元補佐に関わるプール金を使ってホテル・ニュー・オータニに宿泊していたとの記事が出ていたが、同局長に確認したところ、同局長はそのような事実は全くない旨述べており、またわが方の調査においてもそのような事実はなかった。本人の名誉に関わることもあり、敢えて付け加えさせていただきたいと思う。以上である。
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質疑応答
(問)大臣の処分についてはどうであるか。
(官房長)大臣については、前回の同種事案と同様の対応を取られると理解しているが、この件については適切なタイミングで大臣御自身が確認されると了解している。ただ、前回と同様の対応を取られるという意向については確認している。
(問)11月30日の打ち上げは何人規模で金額はわかっているのか。
(官房長)6年前のことなので正確な人数は把握できていないが、約100名近くが参加したのではないかと思っている。かかった費用は約130万円である。
(問)皆さんは、誰が支払ったという認識だったのか。主催する幹事側が「いついつやりましょう」ということを企画されて、そういう会が催されたわけであろうが。
(官房長)これについては、その点の認識が十分あったかどうか確認しきれていないが、打ち上げが行われた時にそういう点を含めて確認しなかったことは不注意だったと自分(官房長)は認識している。
(問)上田氏は何のお金でそれ(打ち上げ)を行ったと思っていたのか。
(官房長)このお金は、先程申し上げたように、結果的には水増しされた費用の中で事後的に処理されたと認識している。
(問)しかし、普通は誰かが支払わなければいけなかったわけで、上田氏は誰かに任せていたということなのか。
(官房長)実際には任せていたのだと思う。ただ、結果としてそういうことが行われたことについて、今ご指摘のような点を含めてもう少し認識すべきだったと言われれば、それはその通りだったと自分(官房長)は思っている。
(問)本人(上田大使)は何とおっしゃっているのか。
(官房長)本人(上田大使)は、その点の認識が当時明確でなかったということはあるが、これに伴う費用については然るべき対応をしたいということである。
(問)そうではなくて、当時費用はどこから出るものだと思っていたとおっしゃっているのか。
(官房長)そこは十分認識していなかったということだと思う。
(問)そういうふうに聞いているのか。本人から直接聞いているのか。
(官房長)そこの認識は今自分(官房長)が申し上げた通りで、明確な認識をしていなかったと自分(官房長)は理解している。
(問)送別会をやってもらった欧州局の関係者2名の名前は出さないのか。
(官房長)本人の送別ということもあり、確かに不注意な点はあったが、送別会ということで誘われたということであるので、名前は控えさせていただきたいと思う。
(問)これはいつあったのか。
(官房長)去年と今年の初めである。
(問)何月であるか。
(官房長)去年の夏と、今年の1月の極めて早い時期である。
(問)それぞれ費用はいくらかかっているのか。
(官房長)それぞれ参加者が5、6名で、それぞれ10万円程度であった。
(問)送別対象はキャリアの方か。
(官房長)送別対象は浅川補佐と同じ課に勤務していた者である。
(問)キャリアの方か。
(官房長)そうである。
(問)2名ともそうか。
(官房長)そうである。
(問)ということは、浅川氏の上司だったのか。
(官房長)そうである。
(問)APECの打ち上げの件についてであるが、そういう国際会議を日本で行った場合、100万円規模のそういう打ち上げをする慣習があるのか。
(官房長)自分(官房長)自身はそういう国際会議にあまり関わったことがないので、慣習かどうかと言われると、慣習だというふうに断言できる自信はない。
(問)過去にサミット等が行われた際に、打ち上げ等を行ったことは把握されているのか。
(官房長)例えば去年の沖縄サミットで打ち上げはやっているが、かなりの部分で費用は参加者負担でやったことは自分(官房長)は聞いている。
(問)最初の11月30日の打ち上げと、キャリアの方2名の送別会は、浅川氏が水増しした中から支払われたと考えてよいのか。
(官房長)前者の11月30日のものについては、水増しされた中から支払われているというふうに認識している。
(官房参事官)後者についても、浅川元補佐によるプール金の中から出されたということをホテル側から伺っている。
(問)キャリアの方の名前を出さない理由は何であるか。
(官房長)先程申し上げたように、西欧第一課を離れるにあたっての送別会で、送られる当事者であったということなので、確かにそういう場所で送別会をやってもらうことについてもう少し注意を払ってしかるべきだったと自分(官房長)は思うが、ただ送別会の対象というか、送別されるという立場にあったということを踏まえ、名前は差し控えさせていただきたい。
(問)11月30日の打ち上げの会場と、2度のキャリアの方を送った送別会の会場を教えていただきたい。
(官房参事官)いずれもホテル・ニュー・オータニ内である。
(問)ホテル内のレストランであるか。
(官房参事官)11月30日の方は人数が多かったので、宴会場が使われたようである。もうひとつの方が少人数だったので、レストランである。
(問)今回の処分決定にあたって、特に大臣の方から内容についての指示はあったのか。
(官房長)自分(官房長)の方から大臣にご説明して、特に具体的なコメントはなかった。
(問)原案を大臣に見せて、そのままコメントもなしか。
(官房長)具体的な処分の中身についてのコメントはなかった。
(問)APEC事務局の職員の方10数人が浅川氏の水増しした公金で宿泊していたというような話もあったと思うが、それについて調べていないのか。
(官房参事官)宿泊料を払うことなくそういうホテルを使用していたということについては報道があったので、我々としても調査の過程で聞いている。そこで判明したのは、APECのSOMと呼ばれる東京高級事務レベル会合、これは大阪で行われたAPECの直前の高級事務レベル会合であるが、ここでAPEC本体で発表すべく文書の最終のドラフティングの作業が連日行われており、作業が深夜まで続いたということで、サブに関係したグループ及びそれとの関連で早朝及び深夜にホテルにいる必要があったロジの担当者がSOMの開会期間中、具体的には10月2日から13日であるが、ホテル・ニュー・オータニ内で宿泊したということである。これは場所が東京なので、この宿泊費については、旅費から捻出できないという事情があり、やむを得ずこの部分が水増し請求で手当されたということになる。この約30室に関係した人が、そういう意味ではやむを得ない事情があったとしても、ホテル代を支払わずに宿泊していたということになる。
(問)何人であるか。
(官房参事官)具体的な人数はわからないが、部屋数が約30室である。
(問)30人と考えてよいのか。
(官房参事官)6年前の話なので、毎日どのような人数の人間が泊まったのか、今となってはそこまではわからない。
(問)10月2日から13日までの間、30室、一切お金を払わずに泊まっていたということか。水増し分から出されていたということか。
(官房参事官)サブのチームとロジのチームがここでほぼ徹夜に近い作業をしていたサブのチームとロジのチームが、約30室を使って宿泊していたということである。
(問)これは1日当たりと考えてよいのか。
(官房参事官)はい。
(問)10日以上あるので、延べにすると300室分と考えてよいのか。
(官房参事官)われわれがわかっているのは、正確な部屋の数はわからないが、費用については、これは全体としていくらだったのかということについては、400数十万円ということがわかっている。
(問)それはどこのお金になっているのか。無料でホテルが提供したわけではないだろうが。
(官房参事官)そうではない。APEC東京SOM会合の請求に水増し請求されたということがわかっている。
(問)泊まった人は、浅川氏の水増しの中から支払われているという認識はあったのか。
(官房参事官)それは当然なかったと思う。
(問)ロジの人はあったのではないか。具体的に浅川氏から言われていないのか。
(官房参事官)この分については、水増し請求が事後的に行われており、まず実態が先行しているので、恐らくはあまり経費のことを具体的に考えずに、事実が先行してしまったのではないかと思う。
(問)宿泊した人に関しては一切処分を行わないおつもりなのか。
(官房長)先程ご説明したように、正に書類作りのためにほぼ徹夜状況で働いていた関連のスタッフなので、公務と認識せざるを得ないと自分(官房長)は思っている。
(問)当時のことがよくわからないという一方で、どうして徹夜状況だったとわかるのか。
(官房長)それは、先程ご説明したように、文書作りが連日続いていたことは、APECに関連した人たちが異口同音に言っていることであるので、そう認識している。
(問)その時の勤務日報か何かをチェックされているのか。
(官房長)勤務日報といったようなものはチェックしていないが、先程申し上げたように、当時参画した人たちがそういう状況だったことはまず間違いないと思っている。
(問)勤務日報等の文書は保存されていないのか。
(官房長)6年前なので・・・
(問)保存されていないのか。
(官房長)ないと思う。
(問)例えば、11時まで仕事した人が泊まったか、午前3時、4時までやって人が泊まったかなんて、わからないではないか。
(官房長)ただ、11時までの人ではなくて、われわれの認識は、本当にもっと遅くまで働いていた人たちが泊まったと認識している。
(問)この期間、泊まった可能性がある人は全部で何人いたのか。きっちり30人が働いていたわけではないであろう。
(官房参事官)今我々がわかっているのは、部屋の数と経費である。実際問題、その時に宿泊した特定の人物の名前ということまでは把握していない。
(問)だったら、徹夜で仕事をしていたかどうかなんてわからないではないか。一方ではわからないことをわかったように話しているので、その区別がロジカルではないのではないか。
(官房長)先程申し上げたように、理解を十分いただいていないかもしれないが、大阪会合の直前に東京で高級事務レベル会合というのが開かれており、大阪の閣僚会合に向けてわりと時間があまりない状況で文書作りをせざるを得なかったというのは、当時の事実としてある。したがって、かなりこの東京高級事務レベル会合というのは多忙をきわめたということはその通りだと認識しているので、自分(官房長)が先程申し上げたような説明になろうかと思う。
(問)本来はどうすべきだったのか。どうやってホテルに宿泊せざるを得ない場合には、どうするのか。どうやってお金を支払うべきなのか。誰が負担すべきなのか。
(官房長)東京で仕事を持っている者が、東京である会議のために宿泊することは、旅費法等の関係から認められないので、本来であればそういう特別の作業をする部屋という形で部屋を別途取るなり、つまり宿泊費というのではなくて、会計用語で言えば庁費とかそういう別のお金で、作業場といったようなものを確保する必要があったのかもしれない。ただ、東京でやる場合には、本当に宿泊費は出ない。
(問)400数十万円というのは宿泊費だけで、飲食代等は含まれていないのか。
(官房参事官)宿泊費である。
(問)飲食費は使っていないのか。
(官房参事官)その点は判明していない。
(問)400数十万円というのはホテル側から聞いた数字なのか。
(官房参事官)省員に対する事情聴取と、ホテルからの情報提供を合わせて判明した数字である。
(問)飲食費がいくらかかったということは聞いていないのか。
(官房参事官)無料で飲食をしたということは、少なくとも今までの調査では判明していない。
(問)打ち上げに100人出席されて、なおかつあと2件5、6人ずつということであるが、これは100人ないし5、6人×2件の方については、全く水増し分から支払われているという認識はなかったと言い切れるのか。
(官房長)先程申し上げたように、本人たちの送別会であり、正に1番の中心となる人間だったので、その点について若干払うべき注意が十分でなかったということはあろうかと思うが、そこはあまりきちんと確認しなかったということは、結果として言えると思う。
(問)招かれている人ではなくて、結局これは水増し分で払っているということは誰1人会費を払っていないということになるが、そうしたら当然、誰が支払っているのかという思いを巡らすと思うが、その辺はどうなっているのか。
(官房長)そのときの具体的な状況は確認していないが、送別された人間は呼ばれたからあいさつして帰ることもあるし、その後の処理についてまで本当に呼ばれた本人たちが確認する状況になかったのではないかと自分(官房長)は思う。
(問)聞いているのは、呼ばれた人たちではなく残余の方々の認識について聞いているのだが。
(官房参事官)これはいずれも浅川元補佐が主催していて、2人の上司以外の人たちは浅川元補佐の下で働いている人たちである。浅川元補佐の主催の夕食会に声がかかったということで、おそらく十分に経費については考えなかったのではないかと思う。先輩から夕食に誘われて行ったということではないかと思う。
(問)送別会に出た人と打ち上げに出た人については、特定して処分とかは考えていないのか。
(官房長)打ち上げについては、人数が数百人に上ることは先程申し上げたが、これにかかった費用については、上田大使が対応したいという気持ちを示しているので、そういう風にご理解いただきたい。
(問)送別会についてはどうなのか。
(官房長)送別で呼ばれた人間については、必ずしも費用負担をしないというのがあるが、それ以外の人についても、浅川元補佐が用意したものについては、浅川元補佐に対応していただきたいと思っている。
(問)少なくとも送別会の方は5,6人であり、これは人数を特定できると思うが、また今年1月といえば、松尾事件が明らかになった後であり、その後で行った送別会についてもわかりません、処分もなしですということではおかしいと思うが。
(官房長)先程申し上げたとおり、送別会という場であったということと、浅川元補佐が関与したことであるので、その浅川氏に声をかけられて参加した部下の人から費用負担を求めることは考えていない。
(問)この件は今後も調べないし、処分もしないということでよいのか。
(官房長)先程から申し上げているとおり、送別会という性格等から考えて、今自分から申し上げたことで対応したいと思っている。
(問)処分しないし、調べもしないということでよいか。
(官房長)いわゆる浅川氏が関与したプール金の問題もあり、それ以外のプール金への対応との関係で全体としてどういうことを考えていくかは検討していくが、この送別会に関しては、先程申し上げたようなことで対応したいと思う。
(問)プール金については調べていると思うが、浅川元補佐がいた西欧第一課にはプール金はなかったのか。
(官房参事官)プール金の件については、現在資料を入手し、その分析作業もしているので、若干それに浅川事件との絡みで情報の入手に時間を要したという点はあるが、捜査も本日で一段落するし、今後我々関係先の企業からより多くの情報を得られると思うので、その分析の結果を判明次第発表させていただくことを考えている。
(問)なぜそこについてお伺いしたかというと、もしプール金があるということを課の人が認識しているとすれば、その費用負担について、浅川元補佐が水増ししたものか、課にあるプール金かわからないけれども、費用負担について課の人はプールしたお金で飲み食いできるものだと認識があったかもしれないので聞いているのだが。
(官房参事官)ホテルからはAPECのプール金の話についていろいろ聞いている最中であるが、APECに関するプール金については、西欧第一課という名目ではなく、別途浅川補佐ということでホテルで管理されていたようである。
(問)打ち上げについてであるが、先程から二度官房長から「然るべく対応」と言っているのは、上田大使が全額弁済するということなのか。
(官房長)上田大使が、場合によっては関係者とも相談して対応するといっているが、上田大使が中心になって対応するということである。
(問)弁済するということでよいのか。
(官房長)弁済する意向を示している。
(問)2回の送別会であるが、5,6人というのは全て西欧第一課の人間ということでよいのか。
(官房参事官)上司は先程から言っている2名で、あとは浅川元補佐の下で働いていた人である。
(問)西欧第一課の職員以外の人も含まれているということか。
(官房長)西欧第一課の人間だけである。
(問)プール金の話であるが、今日これからまた調査するということであるが、見通しと今現在までわかっているところの中間的な発表というものは今できないのか。
(官房長)先程三輪参事官から説明があったように、今日起訴となってこれまで以上にホテル側との連絡が進むと思うので、我々としては今までの作業よりはもう少しスピードアップした形でこの調査を進められると思っている。ただいつまでにということはこの段階では明確に申し上げられないことを是非理解していただきたい。それと今までの内部調査は、随時説明しているが、ホテル側との情報の突き合わせが十分出来ていないので、そういう意味で中間報告的なものをまだ示すことが出来ないことも併せて理解いただきたい。
(問)宿泊については、もうこれ以外にはないか。
(官房長)我々のこれまでの調査のところ、自分(官房長)が申し上げたこと以外は判明していない。
(問)先程こちらから質問してようやく宿泊についての説明があったが、どうして最初に説明しないのか。送別会と打ち上げの話のついでにというか、他の件についてはこういうものがありましたと付け加えさせていただきますと官房長は話したが、どうしてこの件は付け加えていただけなかったのか。
(官房長)全くそういう意図がなかった。
(問)ホテルの件であるが、確保していたホテルの部屋はどのような部屋だったのか。
(官房参事官)正確にはわからないが、金額からみて通常の部屋だったと思う。
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