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国連の場における演説 コソボ情勢に関する安全保障理事会公開会合における原口国連大使演説(仮訳) 議長、 今般、公開会合を開催していただいたことを感謝します。また、ハリ・ホルケリ事務総長特別代表に対し、コソボ情勢に関する包括的なブリーフィングをしていただいたことを感謝いたします。 議長、 前回の公開会合においても述べたように、我が国は、3月にコソボにおいて発生した暴力事件について深甚なる懸念を有しており、当該暴力事件を踏まえ、国際社会の全てが真剣に検討すべき事柄を指摘いたします。今般の事件から学んだことは、コソボにおける民主的な多民族社会の構築に向けた努力を倍加する必要があるということでした。その目的の達成のためには、コソボの水準の履行以外には方法はありません。先般の暴力事件を通じて明らかになったことは、セルビア系を含む少数民族の保護を向上させる強い必要性があるということでした。移動の自由を含む様々な権利の保障は、民主的な多民族社会であるコソボにとって最も重要な要素の一つです。従って、地方への権限委譲に関しても、これがコソボの民族境界線を境にするコソボの分割につながるべきではなく、あくまで民主的な多民族社会の構築への貢献の面からのみ考慮されるべきものと考えます。 更に、コソボにおける少数民族の権利の保護に係る努力は、持続的な難民の帰還を伴わなければなりません。この関連で、直接対話、特に難民帰還作業グループの再開を要請します。我が国は、事務総長がこれらの問題のコソボ水準実施計画への取り込みについて、事務総長の勧告に反映されることを期待します。第二に、今般の事件により、コソボにおける治安を改善する必要性が改めて強く認識されました。我が国は、暴力事件の直後におけるハリ・ホルケリ事務総長特別代表、UNMIK及びKFORによる事態の安定化に向けた速やかな対応を支持いたします。同時に、暴力事件発生前にUNMIKによってとられていた措置に対する分析を基にして、持続的な形でいかにして治安環境を改善し得るか真剣な検討が必要です。 議長、 また、我が国は、4月17日に発生したUNMIK要員同士の間における殺人事件及び一部でコソボにおける国際要員の規律に関して懸念が表明されたことを憂慮しています。平和維持活動要員が現地の人々の尊敬を勝ち得なければならないことは明らかです。少女や女性の違法取引の問題に関し、我が国はUN MIKが速やかに更なる情報提供を行うことと、適切な措置がとられることを希望いたします。 議長、 我が国は、コソボ情勢の安定化が南東欧地域全体の安定と繁栄にとって重要であるとの確固たる認識の下、国際社会と協調しつつ、引き続き南東欧地域の安定と繁栄に協力していく考えであります。 |
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国際連合日本政府代表部 |
国連の場における演説 / 平成16年 / 目次 |
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