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国連の場における演説 第26回情報委員会における小澤大使演説(和文仮訳) 再びチョウドリ大使にこの委員会の議長としてお目にかかれるのを嬉しく思います。貴議長の指導の下で今期の作業が効率よく進むものと確信します。また昨日、シャシー・タルール広報担当事務次長が行ったとても包括的で政策志向のプレゼンテーションを評価致します。 議長、 御承知のとおり、国連は現在様々なチャレンジに直面しており、国連改革の必要性も声高に叫ばれています。昨年にはアナン事務総長自らのイニシアティヴによりハイレベルパネルが設立され、現在活発な議論が継続されていると承知しています。 この時に、国際社会において国連に対する支持と理解を確保することが極めて重要であり、広報局及びUNICの役割はより一層大きくなっています。こうした中で、この改革の流れとは直接関係ありませんが、国連広報局は率先して改革に努力してきており、その具体的な努力とイニシアティヴを我が国は高く評価します。他方、広報局の改革や国連広報センターの合理化はDPIの予算節約の為だけでなされてはいけません。これらの取組はあくまで国連広報を効率的にし、有効な広報が行われる為になされなければならないのです。その為には、国連広報局と共に加盟国の努力が必要です。 我が国は、国連の情報発信の強化の為に、従来より様々な協力を行ってきました。わが国が国連広報を重視する姿勢は東京UNICの為に我が国が行っている支援にも反映されています。我が国は厳しい財政状況にあるにも拘わらず、東京UNICの広報活動事業費として、従来年間約20万ドルを拠出してきました。今年は既に24万1千ドルの拠出を決定しており、来年は施設費を含めた35万ドルに上る貢献を行なう予定です。 東京UNICは、国連が日本語で情報発信する唯一の組織であって、わが国国民が国連諸活動の重要性に対する理解を深める上で極めて重要な役割を果たしています。日本は第二の分担金支払い国であるとともに、多くの国連機関の主要出資国ですが、これは税負担者たる国民の国連活動に対する支持と理解があってこそ可能なのです。 日本国内には国連に対していくつかの不満があり、最近のイラクをめぐる状況はこれらの不満を高めることにつながったように思えます。さればこそ、国連活動に対する国民の理解を深めていく必要があり、この観点から東京UNICはより一層の役割を果たしていくことが求められていると考えます。 日本において国連に対する理解を促す上で、先般のアナン事務総長訪日は大きな成果をあげました。広報局とりわけ東京UNICによる広報がこの成功をもたらす上で重要な役割を果たしたと考えます。その際に、アナン事務総長より、グローバル・コンパクトへの参加についての呼びかけもありましたが、この点に関しても、日本政府は引き続き東京UNICと協調して努力していきたいと考えます。 議長、 次に私は報告書のその他の分野について見解を申し述べます 国連が国連コミュニケーショングループを設置し、国連の直面する課題に焦点を当てた広報を行っていることを歓迎します。この点に関連して、同グループが、アフリカ支援に関する人々の関心を高めるべく、我が国が昨年国連と共に開催したTICAD IIIを初め、アフリカ開発支援に関する広報に積極に取り組んだことを評価します。また、持続可能な開発は人類が直面する大きな課題であり、このような地球規模の問題について国連広報が果たす役割は非常に大きいと考えます。我が国もこの関係で「自然の叡智」をテーマとして来年3月より05年愛知万博を開催します。この点については、国連が国連コミュニケーション・グループ内に「05年万博諮問グループ」を設置し積極的にこれに取り組んでいる姿勢を歓迎します。また同グループが愛知万博に対しより多くの人々の関心を集めるよう活動することも期待します。 多言語主義とウェッブサイトについて、国連ウェッブサイトが2003年に計21億以上ものヒットを記録したと承知します。このメッセージ発信力は、国連ならではのものであり、大いに誇れるものだと考えます。他方、このウェッブサイトの改善については、引き続き既存のDPIのリソースの中で達成可能であろうと思われ、そのように努力して欲しいと考えます。 議長、 国連広報の強化と改善に向けた我々の努力は、実施の段階にきています。我が国はそのために、引き続き国連ならびに加盟国と協力していく決意を確認します。 |
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国際連合日本政府代表部 |
国連の場における演説 / 平成16年 / 目次 |
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