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国連の場における演説 コソボ情勢に関する安全保障理事会公開会合における本村国連代表部大使演説(仮訳) 平成14年11月6日 議長、 コソボ情勢に関する今回の公開会合を開催して頂いたことに感謝申し上げます。時宜に適った報告を行って頂いたジャン=マリー・ゲエノ事務次長にも感謝します。 本日私は最近の地方選挙及びそれに関連する諸問題に絞って発言致します。 議長、 10月26日の地方選挙は、暫定自治の諸機関が設立されて以来初めての選挙でした。和平プロセスに対する本選挙の重要性を認識して、我が国は選挙を実施する欧州安全保障協力機構(OSCE)コソボ・ミッションに選挙専門家を派遣しました。 我が国は、選挙が全民族の参加の下、概ね自由かつ公正に実施されたことを歓迎します。本選挙は、コソボにおける民主的な多民族社会の実現に向けた重要なステップであったと考えます。セルビア系の低い投票率とミトロヴィツァにおけるボイコットは残念でしたが、2000年の選挙とは異なり、コソボ全体にわたるボイコットはありませんでした。私たちは、選挙された地方議会の議員が民主的な地方政府の樹立に向けて協力するよう呼び掛けます。 議長、 国際社会は今回の地方選挙の結果を踏まえつつ、引き続きコソボ全土にわたり民主的な多民族社会を建設するよう努力しなければなりません。そのために、第一に、UNMIK及び選出された指導者は、マイケル・シュタイナー特別代表が促しているように、分権化の達成に向けて協力すべきです。ミトロヴィツァにおける並立的な行政機構の解消はこの努力における鍵となります。 第二に、民主的な多民族社会を建設していく上で、コソヴォ紛争により域外に流出した難民及び国内避難民が速やかに帰還することが重要と考えます。このような観点から、私たちは難民及び国内避難民の帰還に関するタスク・フォースが設立されたことを歓迎し、個人の権利の尊重に基づく組織された持続的な帰還というUNMIKの方針を支持します。 更に、国際社会として、民族間の融和を側面から支援していくことも必要であると考えます。日本としては、コソヴォの様々な復興支援プログラムにこれまで一億ドル近い拠出を行ってきました。今後は、異なる民族間の信頼醸成及び協力に資するプロジェクトに焦点を当て、具体的には、小型武器管理や人材育成分野のプロジェクトへの貢献につき可能性を追求していきたいと考えます。 議長、 最後にこの機会に安全保障理事会ミッションの問題に言及させて頂きます。理事会はコソボに三回目のミッションを派遣することを決定しました。当代表団は、このようなミッションが地域紛争の解決に向けた努力に国連が如何に関与すべきかを決めるに当たり重要な役割を果たすことがある一方で、派遣のコスト、そしていつ何処に、どのような構成でミッションを派遣するかの決定の基準を透明にすることが重要と認識しています。 発言を終えるに当たり、我が国はコソボの和平履行プロセスに引き続きコミットすることを貴議長に申し上げます。これは、コソボの安定と繁栄は南東欧全体にとっても極めて重要であると考えるからです。 有り難うございました。 |
国連の場における演説 / 平成14年 / 目次 |
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