川口外務大臣談話
イラクに関する安保理決議の採択について
平成16年6月9日
- 6月8日夕刻(日本時間9日早朝)、国連安保理公式会合が開催され、イラク暫定政府設立の是認、占領の終了およびイラクの完全な主権の回復の歓迎、国連の役割の明確化、多国籍軍の任務の明確化等を内容とする安保理決議1546が全会一致で採択された。今回の決議は、イラクに主権を有する政府が設立され、政治プロセスが新たな局面に入ったことを明確に示し、イラク人自身による国家再建への努力を奨励するとともに、このようなイラク人の取組を支援する国際社会の結束強化に資するものである。わが国としては、この決議の採択を歓迎し、共同提案国である米国、英国、ルーマニアをはじめとする安保理理事国のこれまでの努力を評価する。
- また、わが国は、今回の決議の採択を受け、イラク暫定政府の下でイラクの政治プロセスおよび国家再建が着実に進展することを期待する。そのためには、政治プロセス支援における国連の主導的役割およびイラク復興における国際社会の一致した協力が不可欠であり、わが国としては、今後ともイラク復興に最大限協力する考えである。
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