川口外務大臣談話
アフリカ連合(AU)平和・安全保障理事会の設立について
平成16年5月25日
- 今回のアフリカ連合(AU)平和・安全保障理事会の設立は、アフリカの平和・安全保障分野における自助努力の発現であり、わが国政府は心よりこれを歓迎するとともに、同理事会がアフリカの平和と繁栄を実現するための重要な原動力となることを期待する。
- わが国は、アフリカ開発会議(TICAD)プロセスを軸としてアフリカの平和の定着のための支援や人間の安全保障の実現に向けた支援を積極的に行ってきており、また、アフリカにおける国連PKO活動のために世界第2位の拠出国として協力している。わが国は、今後とも、本理事会を中心としてその役割を拡大するAUとの協力関係を一層発展させていく考えである。
(参考)
- 25日(火)、同理事会発足式がエチオピアのアジスアベバで首脳級で開催、わが方からは佐藤啓太郎アフリカ紛争・難民問題担当大使が出席。また、小泉純一郎総理大臣からのメッセージが発出された。
- 同理事会は、アフリカの平和支援ミッションの派遣認可、紛争仲裁、紛争予防、非合法的手段での政権交代に際しての制裁の決定等、広範な権限が付与されている。メンバーは15カ国で、うち10カ国は任期2年、5カ国は任期3年。現在のメンバーは、ガボン、エチオピア、アルジェリア、南ア、ナイジェリア(以上、任期3年)、カメルーン、コンゴ、ケニア、スーダン、リビア、レソト、モザンビーク、ガーナ、セネガル、トーゴ(以上、任期2年)。
|