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川口外務大臣談話

イスラエル軍によるハマスのガザ地区指導者ランティーシ殺害について


平成16年4月18日


  1. 17日(土)午後9時頃(現地時間)に起きたイスラエル軍によるイスラム過激派ハマスのガザ地区指導者であるランティーシ殺害は、その行為がもたらす結果に対する考慮を欠いた無謀な行為で、正当化できるものではなく、イスラエル・パレスチナ間の和平の実現を大きく損なうものであり、極めて遺憾である。

  2. わが国は、先般のヤシン師殺害に引き続き、今回のランティーシ殺害により、憎悪と暴力の連鎖がさらに拡大し、イスラエル・パレスチナ間の和平実現が困難となるばかりでなく、中東地域全体に悪影響を及ぼすことを強く危惧しており、イスラエルの行為を非難する。わが国は、事態のさらなる悪化を防ぐよう、イスラエルが最大限の自制を行使することを強く求める。

  3. 現在、イスラエル、パレスチナ側双方による「ロードマップ」に基づく和平に向けた取組が事実上停止している。わが国はパレスチナ側が過激派の取り締まりにおいて最大限努力し、目に見える成果を挙げることを求める。また、イスラエルによるガザ地区からの入植地撤去が「ロードマップ」と整合性がある形で実施されることが重要である。わが国はイスラエル政府およびパレスチナ自治政府双方が直ちに話し合いに入るイニシアチブを発揮することを強く期待する。

(参考)
  1. 17日(土)午後9時頃(日本時間18日(日)午前3時頃)、ガザ地区ガザ市内においてイスラム過激派「ハマス」のガザ地区指導者であるランティーシの乗った車両に対して、イスラエル軍のヘリコプターから発射された2発のミサイルが命中し、同人、同人の息子およびボディーガードが死亡し、付近の通行人5名が負傷した。ランティーシは、先般同様にイスラエル軍によって殺害されたヤシン師を後継して、ガザ地区の指導者に就任したばかりであった。

  2. 同日午後11時(現地時間)のイスラエル国営ラジオは、イスラエル政府幹部筋を引用して、ハマスを中心とするテロ組織の指導者全てを暗殺の対象とすることとしたイスラエル政府の決定に基づくものである旨報じた。同日、パレスチナ・クレイ首相は同殺害を「国家テロ」として公式に非難した。

  3. 同日午後4時頃(現地時間)において、ガザのエレツ・チェックポイントにおいて、パレスチナ人による自爆テロが発生し、イスラエル国境警備隊員1名および他3名のイスラエル人が負傷した。ハマスとファタハの軍事部門は犯行声明を発出した。しかし、IDF幹部によれば、本件ランティーシ殺害行為は、エレツ・チェックポイントでの自爆事件とは関係ない旨述べている。

  4. ガザ地区からの入植地の撤去は、それが「ロードマップ」との整合性が図られる形で実施される場合には、「ロードマップ」を前進させる機会となりうるものであり、そのためには、(イ)撤退後のガザ地区の施政のあり方等、ガザ地区からの入植地撤去に関する具体的措置につきパレスチナ側と意思疎通を図ること、(ロ)ガザ地区の入植地の撤去が西岸入植地の固定化・強化につながらないこと等が必要と考える。



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