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川口外務大臣談話

イスラム教宗教行事におけるテロ事件の発生について
(イラクのバグダッド、カルバラおよびパキスタンのクエッタ)


平成16年3月3日


  1. わが国は、3月2日(火)に発生したイラクのバグダッド、カルバラにおける爆破テロおよびパキスタンのクエッタにおける襲撃事件により、多数の死傷者が出たことに強い衝撃と憤りを覚える。テロはいかなる理由においても正当化できず、わが国は、多くの罪のない人々を犠牲にする残虐なテロ行為を改めて断固として非難する。

  2. 今回のテロ事件で亡くなられた方々およびご遺族の方々に心から哀悼の意を表する。また、負傷された方々に心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早いご回復を祈念する。

(参考)
  1. イラクにおける爆破テロの概要
     2日(火)午前10時過ぎ、イラク南部のカルバラ(バグダッド南方約80キロ、サマーワから北西約200kmに位置するシーア派の聖地)では、フセイン廟(びょう)などシーア派の聖廟2か所で5回にわたる爆発が発生、報道によれば、道路や聖廟付近のシーア派信徒ら少なくとも85人が死亡。また、ほぼ同時刻に、バグダッド北部カーズミーヤ地区にあるシーア派聖廟の内と外で少なくとも3回の爆発が発生し、報道によれば、シーア派信徒58人が死亡。イラクではバグダッドとカルバラを併せ、少なくとも計143人が死亡、300人以上が負傷。

  2. パキスタンにおける襲撃事件の概要
     2日(火)、パキスタン西部に位置するバロチスタン州、州都クエッタ市において、イスラム教シーア派の伝統的な哀悼祭「アーシューラー」に際し、同派信者の行進に対し何者かが発砲、報道によれば、少なくとも30名以上が死亡、100名以上が負傷した模様。わが方総領事館によれば、クエッタ市在住邦人数は8名であり、邦人に被害があったとの情報はない。

  3. 「アーシューラー」について
     イスラム教シーア派の3代目イマームのフセインが殺害されたことをシーア派が殉教と見なし、盛大な哀悼祭を行うことをいう。この際、シーア派信徒は同殉教を悼み、行進等を行う。イラク、パキスタンとも、各地で同行事が行われた。



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