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川口外務大臣談話

イスラエルにおける自爆テロの発生について


平成16年1月29日


  1. 1月29日(木)朝(現地時間)、エルサレム市中心部において自爆テロが発生し、多くの死傷者が生じたことに強い衝撃を受けた。このテロにおいて亡くなられた方々およびそのご遺族に哀悼の意を表するとともに、多数の負傷者の方々に心からお見舞いを申し上げる。テロはいかなる理由においても正当化できず、わが国は、多くの罪のない人々を犠牲にする残虐なテロ行為を改めて断固として非難する。

  2. わが国は、和平に前進が見られないことを深く憂慮している。昨28日のイスラエル軍のガザ地区に対する武力攻撃により一般市民に死傷者がでたことは遺憾である。今後、暴力の連鎖によって、事態が更に悪化することを強く懸念する。

  3. こうしたさらなる事態の悪化を回避するために、わが国は、パレスチナ自治政府が最大の課題である過激派に対する取り締まりを早急に行い、着実に成果を示すよう求める。イスラエルも事態の沈静化を図るため最大限の自制を行うことを強く期待する。

  4. 現在、和平を前進させるため、国際社会による真摯な取り組みが行われている。その一環として、有馬龍夫中東和平問題担当特使が現地を訪問中である。わが国は、両当事者が、こうした国際社会の関心に応えて対話を再開し、「ロードマップ」に沿った取り組みを進めるよう強く期待する。
(参考)
  1. 現地時間1月29日午前9時(日本時間29日午後5時)、エルサレム市内のシャロン首相公邸付近において自爆テロにより路線バスが爆破。少なくとも10名が死亡、45名が負傷。現時点で犯行声明は発出されていない。また、事件発生当時、シャロン首相はネゲブの自宅にいたため無事であった。

  2. なお、本件事件前日(28日)早朝、イスラエル軍がガザ地区に侵攻し、9名が死亡した。死亡者の中にはPIJメンバー5名及び民間人4名が含まれている。

  3. 我が国の和平努力の一環として、有馬中東和平問題特使が、イスラエル、パレスチナ側双方を含む和平関係者に対し和平推進の取り組みを働きかけるため、23日から現地を訪問している。


川口外務大臣談話 / 平成16年 / 目次


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