川口外務大臣談話
イラクにおける日本人をはじめとする各国の人々への無差別攻撃の非難に関する安保理議長の対プレス声明について
平成15年12月9日
- 12月8日午後(NY時間。日本時間9日朝)、国連安全保障理事会は、同理事会議長の声明において、日本人外交官2名の殺害を含め、イラクにおける各国の人々への無差別攻撃に対する国際社会としての毅然たる態度を示し、イラクへの国際社会の包括的取り組みを促す決議1511の完全な履行の必要性を訴えた。我が国としては、今後のイラク復興に関する国際社会の一層の協力の重要性を改めて訴えるものとして、これを高く評価したい。
- わが国は、イラク復興における一層の国際協調が重要である旨、特に、イラク復興に尽力している各国の関係者がテロの犠牲となる事件が跡を絶たないことから、安保理として無差別なテロを強く非難する国際社会の毅然たる態度を改めて確認するメッセージを早急に出すことが極めて重要である旨、安保理主要国やアナン事務総長に働きかけを行ってきたところである。わが国としては、このような認識が安保理メンバー国にも共有され、今回の安保理議長の声明の発出に至ったことを歓迎するものである。
(参考)12月8日午後、安保理は、イラクにおいて、日本、スペイン等各国の人々に繰り返されている攻撃を非難し、こうした犠牲者、家族等への哀悼の意を表し、犯人処罰への協力を関係国に要請し、安保理決議1511の完全な履行の必要性を全ての国に改めて訴える内容の安保理議長(タフロヴ・ブルガリア大使)の声明を発出した。
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