川口外務大臣談話
サウジアラビアのリヤドにおける爆発事件の発生について
平成15年11月9日
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現地時間8日深夜(日本時間9日)、サウジアラビアのリヤド市内で発生した爆発事件で亡くなられた方々及びご遺族の方々に心から哀悼の意を表する。また、負傷された方々の一日も早いご回復を祈念する。
- わが国は、今回の事件により多くの民間人が犠牲になったことに強い憤りを覚える。わが国は、罪のない人々を犠牲にするテロ行為を断固として非難し、テロ撲滅のために今後とも国際社会と協力していく。
- わが国政府としては、今後とも在留邦人や渡航者の方々の安全確保に最善を尽くす所存である。
(参考)
- 現地時間8日午後11時50分頃(日本時間9日午前5時50分頃)、リヤド市内の外交団地区より約4Kmのアル・モハイヤ集合住宅で爆弾テロと思われる3発の爆発があり、28人が死亡、約100名が負傷した模様。(サウジ政府筋は2名死亡、87名負傷としている。)
- 我が方大使館によれば、本集合住宅に邦人居住者はなく、邦人が被害にあったとの情報はない(本集団住宅は戸数約2 00戸で、報道によるとレバノン人、シリア人、サウジ人等アラブ諸国出身者が多く居住)。リヤドには約180人の邦人が在住。
- これまでのところ事件の背景は不明なるも、CNNは、サウジアラビア内務省関係者が本事件の背後にアル・カーイダがいる旨述べたと報じている。
- サウジアラビアのリヤドでは、本年5月12日に死者35名、200名近い負傷者を出す連続爆弾テロ事件が発生している。
- リヤドの米大使館とジッダ、ダハランの両総領事館は、テロ攻撃を受ける可能性が高まったとして、8日より一時閉鎖している。閉鎖期間は明らかにされていない。
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