川口外務大臣コメント
イラクに関する安保理決議の採択について
平成15年10月16日
- 10月16日午前(日本時間16日夜)、国連安保理公式会合が開催され、イラクにおける政治プロセスおよび国連の役割の明確化、多国籍軍の設置等を内容とする安保理決議1511が、全会一致で採択された。
わが国は、イラクの将来についての明確な展望をイラク国民に示し、国連の関与を得つつ国際社会が団結してイラクの復興および安定確保に取り組むことを確認するものとして、この決議の採択を歓迎し、米国をはじめとする安保理理事国のこれまでの努力を評価する。
また、今後、国連、イラク統治評議会、連合暫定施政当局(CPA)および各国連加盟国の一層の協力により、イラク国内の復興および安定が一層進展し、国際社会とイラク国民の幅広い支持を得たイラク人による政権が早期に樹立されることを希望する。
- イラクの復興および安定確保には、幅広い国際社会の協調が不可欠である。わが国としては、15日、イラクの復興に対する当面の支援として総額15億ドルの無償資金の供与を発表したところであり、イラクの再建のために引き続き積極的かつ主体的に取り組んでいく方針である。また、併せて、イラク人道復興支援特措法に従って、わが国に相応しい協力を行っていく考えである。
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