川口外務大臣談話
ミャンマー情勢について
平成15年6月5日
- 5月30日(金)にミャンマー北部で起きた事件に関し、アウン・サン・スー・チー女史や他の国民民主連盟(NLD)関係者が依然として拘留されている状況は極めて遺憾である。
- わが国は、ミャンマー政府に対し、アウン・サン・スー・チー女史他NLD関係者の自由な政治活動の早期回復を含む事態の平常化および国際社会への情報公開を強く要請する。
- わが国は、ミャンマーへの関与を継続することにより、状況の改善を粘り強く働きかけてきており、このような懸念を他の諸国に先駆けて直接ミャンマー政府に申し入れる等、様々な手段で努力を行っている。
- わが国は、コフィ・アナン国連事務総長のイニシアティブを強く支持する。また、わが国は、ラザリ・イスマイル国連事務総長特使が10回目のミャンマー訪問を検討中と承知している。同特使のミャンマー訪問が実現する場合には、ミャンマー政府が本件特使の訪問という重要な機会を十分に活用し、事態の解決に向けた迅速な措置をとり、更には国民和解に向けた真の努力を始めることを期待する。
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