川口外務大臣談話
インド・パキスタン関係について
平成15年5月2日
- わが国は、5月2日(金)にアタル・ビハリ・バジパイ・インド首相が議会において、駐パキスタン・インド大使の指名およびインド・パキスタン間の民間航空機の運航再開の決定を発表したことを歓迎する。
- わが国は、今回の前向きな動きが、インド・パキスタン両国の更なる関係改善の促進に資することを希望する。
- (参考)
- 2001年12月13日のインド国会襲撃事件を受け、インドは同月駐パキスタン・インド大使を召還し、2002年1月、パキスタン航空機によるインド領空の飛行禁止の措置を実施した。2002年5月のインド側カシミールにおけるインド軍駐屯地におけるテロ事件発生後、インドの召還要求に応じパキスタンは駐インド・パキスタン大使を帰国させた。昨年10月、インド・パキスタン両国が国境地域からの軍部隊撤収を発表・実施した後、インド・パキスタン両国間の関係改善に向けた実質的な進展は見られなかったが、2003年4月18日にバジパイ・インド首相がスリーナガル市におけるスピーチの中で、パキスタンとの関係正常化に向けた友好的な発言を行い、これを受けて、4月28日ジャマリ・パキスタン首相がバジパイ首相と電話会談を行うなど前向きな動きが見られていた。
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