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川口外務大臣談話

中東地域の平和と安定にむけて


平成15年3月20日

  1. わが国は、イラクにおける武力行使に伴い、中東地域に将来への不安が高まっていることを重く受け止め、今こそこの地域の平和と安定のため一層の努力を行っていくことが重要であると認識している。何より中東地域の平和と安定は、わが国自身の平和と繁栄にも直結する重大な問題である。

  2. そのため、今後次のような取り組みを進めていく。

    (1)武力行使への対応
     第一に、今回の武力行使により生じる難民・避難民への対応およびこの地域に与える経済的影響を緩和することが重要である。そのため、わが国は、当面、緊急人道支援および周辺国・地域に対する支援を行う。さらに、大量破壊兵器を保有せず、地域諸国と平和裡に共存し、領土の一体性が確保された、より良きイラクが再生されるよう、国際社会とともにイラクにおける平和の定着と復興のために努力する考えである。

    (2)中東和平
     第二に、中東地域の安定の鍵とも言うべき中東和平問題について、真剣な取り組みを続ける。そのため、わが国は、イスラエル、パレスチナ間の交渉再開のための両者・関係諸国への働きかけ、パレスチナ改革支援、中長期的な信頼醸成のための取組み等を一層強化する。

    (3)イスラム世界との対話と交流の強化
     第三に、わが国は、悠久の歴史と文明を有するイスラム世界との対話を継続・強化し、この地域への理解を深化させていく。そのため、イスラム文化との交流の増進を目的とした事業や、中東諸国との要人往来を一層活発化させていく。こうした取組を通じ、幅広く、より深みのあるイスラム世界との交流と相互理解を進めていく。




川口外務大臣談話 / 平成15年 / 目次


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