川口外務大臣談話
米国の鉄鋼輸入製品に係るセーフガード措置発表について
平成14年3月6日
- 本日(米国時間5日)、米国大統領が、米国鉄鋼産業が非常に厳しい状況に直面しているとして、74年米国通商法201条に基づき、輸入鉄鋼製品に対する関税引き上げを柱とする国内救済措置を決定したことは遺憾である。
- 世界全体から米国への鉄鋼輸入が減少傾向にある中、このような保護主義的な措置について決定がなされたことは健全な貿易に悪影響を及ぼすものであり、わが国としては、こうした措置は米国鉄鋼産業の構造調整を先送りするものであって、問題の本質的な解決にはつながらないものとして懸念を有している。
- わが国としては、今般の救済措置のWTO(世界貿易機関)協定との関係について疑問があり、今後、措置の内容について精査の上、WTO協定に基づく全ての選択肢を含め、とるべき対応を検討していきたい。
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