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談話・コメント

河野外務大臣談話

NPT運用検討会議の結果について


平成12年5月21日

1. 1995年のNPT(核兵器不拡散条約)無期限延長後初めての今次NPT運用検討会議は、90年代後半以降、核軍縮・不拡散を巡る環境が極めて厳しい中で開催されたが、5月20日(ニューヨーク時間)、将来に向けた核軍縮措置を含む最終文書を採択し、終了した。今次会議の成果は、合意採択を目指した全ての参加国の強い意志によって生み出されたものであり、わが国として、この成果は、今後核不拡散体制を堅持・強化するとともに、核軍縮を推進していく上で大変有意義なものであったと評価し、歓迎する。
2. 今次会議に先駆け、わが国は「失敗は許されない」との厳しい認識の下、核兵器国および非同盟諸国を含む関係国の政府や今次会議のバーリ議長に対し、会議の成功の重要性を説く等して、早い段階から積極的な働きかけを行ってきた。また、わが国は、将来に向けた措置に関する8項目提案を行い、全会一致による合意形成のための基盤を提供し、会議の成功に大きく貢献した。
3. わが国は、核軍縮を現実に進展させるためには核兵器国に対し対立的姿勢で臨むのではなく、核兵器国との信頼関係に基づき核軍縮措置を粘り強く求めていくとのアプローチをとってきた。今次会議において将来に向けた前向きな措置につき全会一致により合意を形成できたことは、正にこのようなアプローチの有効性を証明したものと考える。わが国としては、今次会議の合意に基づき、核兵器のない世界を一日も早く実現すべく、更なる努力を行って参りたい。

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