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わが国は、4月21日(金)、ロシア国家院が、先般の第二次戦略兵器削減条約(START II)に続いて、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准法案を採択したことを歓迎する。
ロシアは核兵器国であるとともにCTBTの発効要件国であることから、今回の採択はCTBTの発効に向けた大きな前進であり、大変勇気づけられるものである。また、核軍縮・不拡散が、厳しい状況にある中、今回の決定は、来週より開催される核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議に非常に前向きな影響をもたらすものであり、わが国としてこの英断を高く評価する。 |
2. |
わが国はこれまで、CTBTの早期発効に向け、発効要件国のうちの未署名・未批准国に対し、総理親書および私(外務大臣)からの書簡の発出、ハイレベルのミッション派遣等により、早期批准を働きかけてきており、ロシアに対しても、昨年10月に私(外務大臣)からのイワノフ外相宛書簡にて、また、本年1月に訪露した服部則夫外務省軍備管理・科学審議官からも、早期批准を促したところであった。
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3. |
わが国は、CTBTの核不拡散・核軍縮における重要性に鑑み、その早期発効に向け、引き続き国際社会とともに、CTBT未署名・未批准国に対し、早期署名・批准を働きかけていきたい。
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