河野外務大臣談話
包括的核実験禁止条約(CTBT)発効促進会議での最終宣言の発出について
平成11年10月8日
1. |
6日から3日間に亘りウィーンにて開催された包括的核実験禁止条約(CTBT)発効促進会議に際し、わが国は高村前外務大臣・政府代表を派遣し、議長国として最終宣言のとりまとめ等に尽力してきたところ、今般、同会議が成功裡に終了し、最終宣言が批准国のみならず署名国を含めた参加国の全会一致で採択されたことを心から歓迎する。
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2. |
わが国は、この会議が包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効を求める強いメッセージを国際社会に発するものとなるよう取り組んできたところ、今後、国際社会がこの宣言を踏まえて、条約の早期発効に向けた取り組みを新たにし、関係各国、国連、包括的核実験禁止条約(CTBT)関連機関等が相互に緊密に連絡を取り合い、協力しつつ、条約の批准促進のためにそれぞれ更なる努力をすることが重要と考えている。特に未批准国の核兵器国(米中露)が早期に批准することを強く期待する。
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2. |
わが国としても特に未批准および未署名の発効要件国の批准・署名を奨励するため、個々の国へのミッションの派遣等、政府開発援助(ODA)の活用を含む総合的な外交努力を強化していく所存である。 |
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