小渕外務大臣談話
インドおよびパキスタンの核実験実施に対する日瑞等共同提案の安保理決議の採択について
平成10年6月7日
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ニューヨーク時間6日午後12時45分過ぎ(日本時間7日午前1時45分過ぎ)、今回のインドおよびパキスタンの核実験実施という事態を受けて、国際的な核不拡散体制の堅持を確認し、南アジアその他の地域の平和と安全の維持に対する脅威に対処すること等を内容とする安保理決議が全会一致で採択されたことを歓迎する。
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2. |
本件安保理決議は、今回の一連の核実験によってもたらされた深刻な危機に対し、国際の平和と安全の維持に主要な責任を有する安保理として緊急に対処する必要があるとの認識の下、わが国がスウェーデン、コスタリカ、スロベニアとともに共同で提案し、全ての理事国と緊密に協議しつつ採択を目指してきたものであり、その努力が結実したことは極めて喜ばしいと考える。
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3. |
わが国としては、引き続き種々の国際的な場をも通じ、国際的な核不拡散体制を堅持するとともに、現実的かつ着実な核軍縮に関する国際努力を進めるため、また、地域および世界の平和と安全の維持に貢献するため、一層積極的な役割を果たすべく努力していく考えである。
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