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談話・コメント

池田外務大臣談話

ヘブロン問題に関するイスラエル・パレスチナ合意について


平成9年1月15日 

1.15日早朝、ネタニヤフ首相とアラファト議長の会談が行われ、イスラエル政府とパレスチナ暫定自治政府との間で懸案となっていたヘブロン問題をはじめとする暫定自治拡大合意の実施にかかわる種々の課題に関して合意が成立したことは、パレスチナ・トラックを前進させる上で重要なステップであり心から歓迎する。わが国はこの困難な問題の解決を可能とした当事者の努力を評価するとともに、米国の仲介の労や最後の段階におけるジョルダンの支援に敬意を表する。
2.わが国としてはヘブロンよりのイスラエル軍の再展開の円滑な実施を期待する。また、パレスチナ・トラックは引続き既存の暫定自治合意の実施に関するさらなる懸案および最終的地位交渉など多くの課題に直面している。わが国は両当事者がこれらの問題に前向きに取り組むことを期待する。わが国としても今回の合意の実施を注意深く見守っていきたい。
3.また、わが国は当事者が相互の信頼を高め協力的関係を早急に確立する努力を強化するよう求める。そのために当事者は状況の安定化に努力し、入植地拡大など最終的地位交渉の結果を先取りする如き措置をさしひかえ、今後の話し合いの進展にふさわしい環境の整備を図っていく必要がある。また、西岸・ガザ地域の封鎖措置の完全な解除に向けたさらなるステップがとられることも期待する。
4.わが国としては今後とも機会をとらえて当事者への働きかけを行うとともに、パレスチナ支援や多国間協議等への積極的参画を通じ、和平プロセスを支えるべく引き続き国際社会の努力の一翼を担っていく方針である。

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