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談話・コメント

外務報道官談話

ザイール東部における情勢悪化について


平成8年10月30日 

1.わが国は、ザイール東部におけるザイール軍とバニャムレンゲ(ザイール・ツチ族系住民)戦闘員間の戦闘の激化および右に伴い同地域の大量のルワンダ・ブルンディ難民が新たな避難を開始して大規模な混乱が生じていることを深く憂慮する。
2.本件戦闘の激化は、人道上の惨事と大湖地域全体(注)の一層の不安定化を招きかねないものであり、わが国としては、関係当事者全てがこの抗争を収束させるため武力と暴力の行使を停止し、平和的な解決に全力を挙げるとともに、人道的観点に立って難民の安全と受け入れのための必要な措置を講じるよう訴える。
3.わが国としては事態の収拾を図るための関係者の対話が早急に持たれることを支持し、このための国連を始めとする国際社会の努力を強く支持していくとともに、人道的観点からUNHCRに対して、本難民問題に関わる活動への支援を行う所存である。具体的には、UNHCRのルワンダ・ブルンディ特別計画に対してわが国は1000万ドルを新たに拠出する方向で現在UNHCRと協議中。なお、同計画には本年6月に既に1000万ドルを拠出表明済みである。
(注)大湖地域(Great Lakes Region):ルワンダ、ブルンディ、ザイール、タンザニア、ウガンダで構成されるキブ湖・タンガニーカ湖等周辺地域を指す。

[参考]

 1.現状
 9月に始まったザイール東部におけるザイール軍とツチ族系移住民(バニャムレンゲ、2.参照)の本格的戦闘は10月中旬になり急激に悪化した。同地域にはルワンダ・ブルンディからの主としてフツ族系難民により構成される難民キャンプがあり(ザイール東部に約100万人)、戦闘激化により多数の難民が避難を開始したため大規模の混乱が生じている。

 2.バニャムレンゲ
 ザイール東部に16-18世紀に移住したといわれるツチ族系住民(現在25万-40万人とされる)で、ザイール独立時には当該地域に既に居住。

 3.わが国による対ルワンダ・ブルンディ関連支援

外務報道官談話 / 平成8年 / 目次

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