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主な要人の来日日程


ウリベ・コロンビア大統領の訪日(概要と成果)

平成17年4月12日

 4月9日~12日、ウリベ・コロンビア大統領が我が国を訪問したところ(うち10日~12日は実務訪問賓客による招待)、今次訪問の概要と成果は以下の通り。

1.概要

(1)ウリベ・コロンビア大統領は、10日に沖縄で開催された米州開発銀行(IDB)年次総会開会式に出席した後、12日迄東京に滞在し、天皇陛下御会見、小泉総理との会談、河野衆議院議長、橋本龍太郎日本・中南米議連会長及び武藤嘉文日本・コロンビア友好議連会長と会談した他、緒方JICA理事長、渡辺JETRO理事長、篠沢JBIC総裁との懇談等を行った。

(2)11日の首脳会談では、ウリベ大統領より、国内和平実現に向けた取組みを含めた最近のコロンビア情勢につき説明があるとともに、我が国によるこれまでの経済協力への謝意表明と継続的支援の要請がなされた他、治安改善努力を通じて両国の経済関係活性化を図っていきたいとの表明がなされた。
 首脳会談終了後、これらの点を含む日・コロンビア共同新聞発表が発出された。
 なお、同行したバルコ外相は町村外務大臣との間で外相会談を行った。

(3)また、同大統領は、6年振りの開催となる「日本・コロンビア合同経済委員会」を始め、教育分野での交流を意図とした「日本・コロンビア学術関係者意見交換会」に出席した。

2.成果

(1)コロンビアに対する継続的支援の表明
 国内非合法武装勢力に厳しく対処しつつ、和平実現の道を積極的に模索し、治安改善や経済社会開発に具体的な成果を挙げるウリベ政権に対し、我が国の高い評価を伝えるとともに、本年2月に開催された「対コロンビア国際協力・調整会合」によって国際社会がコロンビアを継続的に支援することが確認されたその直後に、ウリベ大統領を訪日招待し、我が国の対コロンビア支援として、国内避難民等への人道的援助を通じた平和構築支援や経済社会開発支援を今後とも積極的に実施するとのメッセージをハイレベルにて伝達したことは、我が国のコロンビア支援をアピールする上で極めてタイムリー且つ効果的であった。

(2)日・コロンビア友好関係の一層の強化
 75年余に及ぶ日本人移住の歴史を背景に、2008年の外交関係樹立100周年に向けて、文化・人物交流の活性化を通じた両国の友好関係促進が確認された。
 また貿易・投資関係の拡大を通じて二国間経済関係を一層緊密化したいとのコロンビア側の意向に対し、我が国より、コロンビア側の努力と姿勢を歓迎する一方で、より一層の経済関係の促進のためには、コロンビア側の継続的な治安改善努力や在留邦人の安全確保、更にはテレコム問題等の懸案事項の早期解決が必須である旨率直に申し入れ、コロンビア側の同意を確認できたことは、今後の両国経済関係を更に深化させる礎となるものと評価される。

(3)国際場裡における協力
 国連・安保理改革に関し、我が国と立場の異なるコロンビア(コーヒー・グループのメンバー)との間で、率直な意見交換が行われた。両国間にて安保理改革を含む国連の包括的な改革の緊要性を共有するとともに、コロンビア側より我が国の安保理常任理事国入りに最大限の考慮を払う旨表明があった。またコロンビア側からは、国連改革については経社理や総会の改革も必要との言及があった。
 また本年5月の核兵器不拡散条約(NPT)運用会議の成功が国際的な核軍縮・不拡散体制を維持・強化する上で極めて重要であるとの認識を共有し、コロンビア側より、可能な限り早急に包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准する意思が改めて確認された。



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