日・アンドラ首脳会談(概要)
平成17年1月21日
1月19日、訪日中のフォルネ・アンドラ首相と小泉総理大臣との会談が行われたところ、概要以下のとおり。なお、「フォ」首相は、20日に河野衆議院議長への表敬、21日には天皇皇后両陛下への謁見を行った。
- アンドラ公国について
フォルネ首相は会談冒頭、アンドラ公国についての紹介を行った。その中でアンドラの特徴として特に、6-7万人の人口ではあるが年間1000万人以上の観光客が訪れること、他方で日帰り客が多いので今後は滞在客が増えるよう誘致していきたいこと、人口の過半数は他の欧州人で占められていることなどを説明した。また温泉や文化面での豊富な観光資源があることを紹介した。フォルネ首相からの説明に対し、小泉総理から種々質問もあり、話がはずんだ。
- 国際場裏での両国の協力について
小泉総理より、日・アンドラ両国間で様々な面での協力が進んでいることをうれしく思う旨述べた。これに対しフォルネ首相は、国連の場において両国の関係が進展していることを評価するとともに、日本の常任理事国入りへの意欲を認識している旨述べた。さらに続けてフォルネ首相より、伝統、人口、歴史、途上国への援助実績等様々な点を踏まえても、日本は常任理事国になるのに十分な資格があり、国連が安保理の拡大を決定する場合には日本は新たに常任理事国入りするのにふさわしいと思う旨述べた。これに対し小泉総理は、かかる評価に感謝すると述べた。
- テロとの闘いについて
小泉総理より、スペイン、フランス、バスク地方というと、テロに関する報道で言及されることも多いと思うが、アンドラはテロとの関係でどのような取組をされているのか、と述べた。これに対しフォルネ首相は、アンドラ自体は平穏な国であり、自分(「フォ」首相)も警護をつけずに外出することが多いが、他方先般のマドリッドでのテロは、特にスペインをはじめ周辺国からの移民の子孫が多いアンドラにとって無関心ではいられない事件であり、テロの脅威にしっかり対応していく必要性を認識している旨述べた。またアンドラは既にいくつかの国際的なテロ関連条約の締約国にもなっており、次期国会においてもいくつかの条約の承認がされる予定であると発言した。
共同プレス・ステートメント(日本語版・仏語版(PDF))
|