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双方は、両国間の外交関係開設10周年の節目となる今年に、日本とアンドラとの、貿易、新技術及び観光等、様々な分野での交流を支援していくことで意見が一致した。特に、両首脳は、双方が関心を持つ観光促進につき、冬季スポーツ、温泉及び文化など、両国が共に有する観光資源の素晴らしさを称賛しあい、双方向の観光客増加への期待を示した。日本側は、より多くの日本人観光客を誘致するためのアンドラ側の努力を支援する用意がある。
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双方は、世界の平和や安全保障への新たな脅威に取り組む国連を強化するためには、その機構の改革が喫緊の課題であるという認識を共有した。、小泉総理は、安保理改革、特に常任理事国拡大に言及し、かかる文脈で日本が常任理事国入りの意欲を有している旨述べた。フォルネ首相は、安保理常任理事国の拡大が決定された場合には、日本の貢献、開発協力政策及び国連の諸原則の尊重に鑑み、日本は安保理で常任理事国となる十分な資格があると述べた。両首脳は、すべての分野で国連の効率性を改善するため、広範な改革のプロセスにおいて協力することを合意し、本年9月に行われるミレニアム宣言に関する首脳会合に向けて実質的な成果を達成することを目指し、今後国連における審議を加速化していくこととした。
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双方は、国際テロを防止するに当たって、幅広い分野において国際社会が一致団結し、息の長い取組を継続することの重要性につき、意見の一致を見た。日本側は、アンドラ史を特徴づける7世紀に亘る平和の文脈の中で、アンドラがテロ防止関連12条約の締結に向けて積極的に取り組んでいることを歓迎した。
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双方は、開発協力において同様の目的を共有しており、この分野、特に先般の津波により甚大な被害を受けたアジアの地域の再建に関し、意見交換を行った。アンドラ側は開発途上国、特に津波の被害国に対して日本が示した連帯に留意し、日本側は、近年のアンドラによる開発協力の拡大と実施体制の組織化を歓迎した。
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