(イ) |
二国間関係
- キクウェテ大臣は、今次訪日を通じ現在の優良な日・タンザニア関係を更に強化したいとの意向を表明するとともに、ムカパ大統領のメッセージとして日本の対タンザニア援助に関する感謝の意を表明、今後は貿易投資の促進に尽力したい旨述べた。
- 同大臣はタンザニアの政治・経済改革につき説明を行い、来年の大統領選挙が民主的に実施されるよう尽力する旨表明した。
- 経済協力関係では、
- キクウェテ大臣より、121億円の債務削減に対する日本の支援に感謝の意が寄せられた。また、日本の草の根無償資金協力は日本独自の支援形態であり地域住民のニーズに直接応えるものであるとして高く評価する旨述べた。
- 川口大臣より、アフリカにおける我が国のODA最大供与国の一つであるタンザニアの改革努力及び国際貢献を評価し、引き続き経済協力を実施していく旨述べ、5億円のノン・プロジェクト無償資金協力や3億円の食糧援助等の決定を表明した。
- その他、両国間で、技術協力協定の早期締結を目指し協力していくことが確認された。
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(ロ) |
TICAD IIIフォローアップ
- ブルンジの暫定政権成立後の政治情勢をはじめ、ルワンダ、コンゴ民主共和国等大湖地域における和平問題について意見交換を行い、我が国としても、同地域の和平に関するタンザニアの仲介努力を「平和の定着」支援の観点から積極的に支持していくことを表明した。また、アフリカ最大の難民庇護国であるタンザニアの役割を高く評価した。
- タンザニア側より、本年秋に開催予定の「TICADアジア・アフリカ貿易投資会議」には、ハイレベルでの参加を含め、同会議の成功に向け、今後協力していくことが表明された。
- 我が国より、EAC(東アフリカ共同体)の関税同盟署名(3月2日)を地域経済の活性化に資するものとして歓迎するとともに、EAC及びSADC(南部アフリカ開発共同体)両機関に加盟する唯一の国であるタンザニアの地域協力における役割を評価した。
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(ハ) |
グローバルな課題
- タンザニア側より、我が国の安保理非常任理事国選挙立候補、安保理常任理事国入りにつき強い支持が表明されるとともに、特に他のアフリカ諸国に対しても日本の安保理常任理事国入り支持を強く呼びかける旨表明。
- テロに関しては、タンザニア国内の情勢、テロ対策につき説明があり、今後国際テロ対策において両国が引き続き協力していくことを確認した。
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