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アジアを重視する現政権初の閣僚訪日
ラチド外相の訪日は、昨年8月に成立したドゥアルテ現政権から初の閣僚の訪日である。隣国のブラジル・アルゼンチンの影響を受け、経済不況から未だ回復したとは言い難い同国は、アジア就中日本との関係強化に深い関心を持っている。今回我が国が同外相の訪日を実現したことは、このようなパラグアイの対日重視姿勢を評価したものである。
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ドゥアルテ現政権に対する評価
昨年8月の政権樹立より、ドゥアルテ現政権は、汚職腐敗の撲滅、司法改革、国内経済立て直しのための各種改革に取り組み、成果を挙げているところ、今次ラチド外相の訪日招聘は、我が国によるドゥアルテ政権のかかる改革努力に対する高い評価の表れである。
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伝統的友好関係の確認及び今後の協力の確認
両国関係は、パラグアイにおける約7千人の日系人の活躍、及び我が国の経済・技術協力を背景に極めて良好に推移してきた。明後年2006年はパラグアイ移住70周年の佳節を迎えることもあり、今次ラチド外相の訪日に際し、両国外相の間で伝統的友好関係を再確認するとともに、経済協力の実施や両国要人往来の再活性化、文化交流の促進を通じて、あらゆるレベルでの両国関係強化を約した。
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国際場裡における協力の強化
外相会談において両国は、国連改革等国際場裡におけるグローバルな協力・協調関係の強化を行っていくことで一致。活発な意見交換が行われ、今後の協力の意思と必要性を確認した。
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