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ムショカ外務大臣の今次訪日は、第3回アフリカ開発会議(TICAD III)後初のアフリカからの外務大臣の訪日である。今次訪日招請は、2002年12月に民主的な政権交替を経て誕生したキバキ政権が、経済・社会改革(汚職対策、初等教育無料化等)や、近隣諸国(ソマリア、スーダン)の和平仲介に積極的に取り組む中、同政権の中枢閣僚であるムショカ外務大臣との間で幅広い分野でのパートナーシップ強化を目的として行われた。
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日・ケニア外相会談では、二国間関係の強化(キバキ大統領の訪日招請、両国外務省次官級の政策対話の実施合意、経済・社会改革支援のための経済協力の推進)のみならず、我が国の対アフリカ外交の基軸であるTICADプロセスの推進(ソマリア・スーダンの平和の定着、貿易・投資の促進等)、更には、国連改革、テロ対策等、包括的なテーマについて連携強化の方針が確認されたことは重要な成果であった。
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また、外相会談等を通じて、我が国のキバキ政権に対する支援・支持の姿勢を明確に伝達することができたことは、我が国がケニアの重要な開発パートナーであることを強く印象づけるとともに、相互のより強固な信頼関係を醸成し、今次訪日を通じ「新生ケニア」と我が国との外交関係の歴史の新たなページが開かれた。
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(注) |
「世界の学校給食支援の夕べ」(WFP主催)の模様はNHKテレビで報じられた。
また、ムショカ外務大臣のインタビューの模様が、ケニアのテロ対策の取り組みを中心に新聞各紙で取り上げられた。
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