トカーエフ・カザフスタン共和国国務長官兼外相の訪日
(概要)
平成14年12月9日
1.訪日概要
- 滞在期間:12月3日(火)~7日(土)
- 訪日形式:外務省賓客
- 主要行事:総理表敬、外相会談、友好議員連盟主催行事など
2.訪問のトピックス
(1)第7回日カザフスタン経済合同会議(民間)
カザフ側による国内経済情勢説明、日本側による同国内での企業活動上の問題点の指摘・要望等について協議が行われた。
(2)共同声明
- 署名無しの外相間協議の結果という形で発出(日本語及び露語)
- 事前にカザフ側が経済協力分野に絞った文書を我が方に提示。これに対して、訪問直前に実施した経済協力政策協議を踏まえつつ、全体として政治面も含む包括的な内容でカザフ側と調整、合意した。
(3)その他
- 先方は、経済合同会議及び一連の会談で、租税条約締結希望を表明。
3.評価
(1)全体
- 外相会談では中央アジア地域情勢やアフガニスタン情勢などについて意見交換が行われた。先方トカーエフ長官は訪日内容に満足の意を表明。
(2)経済協力
- 先方の訪日の主眼は経済協力の強化であった。この点につき、事前の政策協議もタイミング良く実施でき、結果として共同声明で両国の経済協力の重点分野について言及することが出来た。
(3)個別案件
- 先方は、租税条約の要望に加え、政府・民間を問わず直接投資の拡大への期待を強く表明。比較的好調な経済を背景に、経済基盤の整備・確立が国内的に徐々に進行中の状況を反映している。
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