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主な要人の来日日程


シミティス・ギリシャ首相の訪日
(概要ととりあえずの評価)

平成14年3月15日

 シミティス・ギリシャ首相が3月3日から8日まで公賓として訪日したところ、その概要ととりあえずの評価以下の通り。

1.概要

(1) 日・ギリシャ首脳会談(4日)

(A) 日・ギリシャ関係全般
 2001年1月の森前総理のギリシャ訪問に続く今次シミティス首相訪日という機会を捉え、政治・経済・文化の面でより実質的な二国間関係を築くことにつき共通の認識が得られた。
 また、2003年前半にはEU議長国を務めるギリシャと日本との間で、日・EU協力のパートナーとして、日・EU協力の強化に努めることで一致した。
 このような認識の下、将来に向けた日・ギリシャ間の具体的協力を記した「日本・ギリシャ共同行動計画」の署名が行われた。

(B) バルカン情勢
 小泉総理より、バルカンにおいてギリシャは指導的な役割を果たしており、そのようなギリシャと協力して、バルカンの安定に貢献したい旨述べたのに対し、シミティス首相より、バルカンの安定のため両国が協力していく必要がある旨述べた。

(C) 国連安保理
 シミティス首相より、国連安保理改革の必要性及び日本の国連安保理常任理事国入りを支持する旨述べた。(この旨は、行動計画でも明記。)

(D) 文化面での協力
 両首脳間で文化交流の強化、特に、ギリシャにおける日本語学習及び日本における現代ギリシャ語学習の普及を検討していくことで一致した。


(2) その他の日程

 シミティス首相夫妻は4日天皇皇后両陛下との御引見を行った他、シミティス首相は、参議院議長との会談(4日)、森前総理との会談(4日)、経済団体との昼食会(5日)などを行った。また、6日には京都を訪問した。


2.とりあえずの評価

(1) 日・EU協力のパートナーとして、より実質的な二国間関係を構築

 100年を越える日・ギリシャ関係の歴史において初めての首脳相互訪問の機会を捉え、両首脳は、日・EU協力のパートナーとして、より実質的な二国間関係を構築していくことで一致した。このことは、EUの中小国を日・EU協力に取り込み、日・EU協力に幅と深みを与えるという観点からも有意義であった。

(2) 経済面での協力

  共同行動計画において、双方向の貿易・投資促進の目的で経済に関する協力のための二国間枠組みの設立に向け協力していくこととし、右枠組みの具体的な在り方については、今後両国間で調整することとなった。また、ギリシャ側は、共同行動計画において、2002年東京で開催予定の両国観光促進協議会にフォローアップ・ミッションを派遣する意向を表明した。

(3) 国際問題での協力

 歴史的、地理的、経済的なつながりから、バルカンに知見を有するギリシャとの間で、バルカン問題に関し、協力していくことで合意した。
 また、日本の安保理常任理事国入りについては、2001年1月の森総理のギリシャ訪問において、ギリシャ側より初めて支持が口頭で表明されたが、今次訪日において、初めて支持が文書で明記された。


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