平成13年5月22日

1．概要

（1）首脳会談・小泉総理主催夕食会

• 小泉総理より、和平プロセス推進における大統領の指導力への期待、青年海外協力隊員に対する大統領からの直接の激励など我が国ODAに対する配慮への評価を伝達した。
• ポルティージョ大統領より、改めて我が国ODAへの謝意、グァテマラとしても、和平・民主化の推進及び国造りのための自助努力に努める旨の表明があった。
• 両首脳は、貿易・投資、文化交流、観光等、幅広い分野での協力関係強化についても確認した他、国際場裡における協力についても意見交換した。

（2）文化無償E／N署名式

• 田中大臣とオレジャーナ外相により、ミゲル･アンヘル･アストゥリアス文化センター小劇場への音響・照明機材（文化無償）に係る交換公文の署名が、両国首脳の立ち会いの下で行われた。

（3）政財界関係者との懇談

• 綿貫衆議院議長、井上参議院議長、日・グァテマラ友好議員連盟、日商岩井等、我が国政財界関係者とも広く意見交換、大統領訪日に合わせて観光セミナーも実施した。

（4）充実した日程

• 上記日程の他、JICA、JETRO、JBIC、国際交流基金各総裁・理事長との意見交換、大分県での地熱発電所他を視察、ポルティージョ大統領への京都外大からの名誉博士号や糸東会（空手）名誉段位の授与、グァテマラ政府から青年海外協力隊事務所に対する叙勲が行われた。

2．訪日の意義と評価

（1）各界要人との人間関係構築や視察等により大統領の親日度を高めた

　夕食会も含めた首脳間でのじっくりとした懇談や各界要人との親交、大相撲や地方視察等を通じ、親日派であるポルティージョ大統領の親日度が一層高まった。

（2）和平・民主化推進を求める我が国のメッセージを明確に伝えた

　首脳会談の他、衆参両議長や友好議連との懇談等の機会に、繰り返し、グァテマラの和平プロセス・民主化の推進を求める我が国からのメッセージを伝えた。

（3）青年海外協力隊を通じた「顔の見える援助」を印象づけた

　首脳会談において、我が国の「顔の見える援助」としての青年海外協力隊に対する高い評価が示されると共に、グァテマラ政府による叙勲式が行われた。

（4）報道を通じ、我が国との緊密な関係をグァテマラ国民に印象づけた

　本件訪日に合わせ、グァテマラからTVチームを招聘したため、グァテマラでは本件訪日が大きく報道され、同国国民に我が国との緊密な関係、パートナーシップを印象づけることができた。

（5）貿易・投資、文化、観光等幅広い分野での協力強化につき確認した

　首脳会談や各種行事を通じ、貿易・投資、文化、観光など、両国間の幅広い協力と交流を促進することにつき確認した。