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ペレス・キューバ外相の訪日
(概要と評価)平成13年3月7日
3月3日~6日、ペレス・キューバ外相が、外務省賓客として我が国を公式訪問したところ、その概要・評価は次の通り。1.概要
(1)森総理表敬
- ペレス外相より、総理のキューバ訪問を招請する、キューバは対日関係を非常に重視している旨のカストロ議長発森総理宛親書を手交。
(2)河野大臣との会談・夕食会
- 先方は河野大臣のキューバ訪問を強く招請。
- 河野大臣より、両国の援助協調案件として、キューバ人医師が活躍するホンデュラスの病院に我が国が草の根無償資金協力を実施する旨伝達。
- その他、二国間関係全般、観光促進、対キューバ経済協力、文化・スポーツ交流(キューバ文化・音楽への日本での関心の高まり等)、キューバ国内情勢(人権問題含む)、米・キューバ関係等につき、活発で忌憚のない意見交換を行った。
(3)政界及び財界関係者との懇談
- 橋本行革担当大臣、高村法務大臣、平沼経済産業大臣、櫻田大臣政務官(以上4名に対し先方よりキューバ訪問を招請)、綿貫衆議院議長、三塚博友好議連会長等と懇談。草道昌武日・キューバ経済懇話会会長(元日商岩井社長)をはじめとする我が国経済界代表とも意見交換。
(4)充実した日程
- 斉藤JICA総裁との意見交換、NECインターネット・ショールーム視察、「キューバの対外政策」に関する講演会の実施、京都視察、学界・文化人(森田京都外大総長、加茂青山学院大学教授、石川次郎元編集長・キャスター等)とも懇談。
2.訪日の意義と評価
(1)キューバ側要人との広範かつ密接な関係の構築
同人はカストロ議長の側近中の側近。昨年はラヘ国家評議会副議長(10月)、アラルコン人民権力全国議会議長(11月)が公式訪日し、今回のペレス外相訪日により、ポスト・カストロの最有力候補の多くと広範且つ密接な関係を構築。
先進諸国中、半年間でこれ程キューバ要人の公式訪日を実現した国は恐らく無い。右はキューバを「外の風に当てる」との我が国の積極的関与政策に基づくもの。(2)日本側閣僚に対するキューバ訪問招請
本年1月に綿貫衆院議長のキューバ訪問(我が国三権の長の一人として初の公式訪問)が実現したばかりだが、先方よりは引き続き森総理、河野・橋本・高村・平沼大臣の同国訪問を招請。日本側閣僚の同国訪問が強く期待されている。
(3)日・キューバ援助協調の実現
キューバ側は、かねてより我が国との医療面での援助協調を強く期待していたが、河野大臣より、ホンデュラスにおける援助協調の実施を伝達。両国間で初の援助協調が実現。先方はこれを高く評価すると共に、有意義な協調となるよう努力したい旨発言。
(4)キューバの人権状況、米・キューバ関係に関する活発な意見交換
河野大臣より、人権面での改善が見られれば、我が国のキューバに対する関心も一層高まることとなろう旨述べ、先方より、日本が国連人権決議案に賛成の立場をとったとしても両国関係に影響を及ぼすことはない、人権については今後も互いを尊重しつつ話し合っていきたい、との踏み込んだ発言あり。
(5)米・キューバ関係
先方より、米との関係正常化を望んでいる、日・キューバ関係の進展は米・キューバ関係にも貢献するであろう旨の発言あり。河野大臣より、現存する問題を自らの世代の間に解決を図るのが政治家としての使命であると考えるとして、米・キューバ関係の早期改善への強い期待を伝達。
(6)充実した日程、接遇を通じた人間関係の構築
政・財・学界及びジャーナリスト等、幅広い分野の関係者と親交を深め、我が国の文化にも触れることにより、ポスト・カストロの要人の一人であるペレス外相が、我が国に対する親近感、我が国要人との人的関係を構築した。
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