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主な要人の来日日程

要人来日日程(平成12年)



朱鎔基総理の訪日
日中首脳会談
(概要)


平成12年10月13日

 10月13日(金)、日中首脳会談が、官邸において、10時過ぎから2時間以上にわたって行われた。概要は下記のとおり。
(同席者:日本側:宮沢大蔵大臣、河野外務大臣、堺屋経済企画庁長官、森田運輸大臣、平沼通産大臣、中川官房長官、谷野在中国大使他/中国側:唐家セン外交部長、曾培炎国家発展計画委員会主任、盛華仁国家経済貿易委員会主任、項懐誠財政部長、石広生対外貿易経済合作部長、桂世鏞国務院研究室主任、陳健駐日大使他) 

1.日中関係総論・政治

(1)日中関係総論

 森総理より、日中友好関係の根底にあるのは共同声明、これに基づくわが国の立場は不変、98年の日中共同宣言は、21世紀に向け日中両国が相互理解と相互信頼を育むことを強調、同時に、二国間の問題のみならず、地域問題や地球的規模の問題も協調して貢献できるような協力を進めることを重視している旨発言。
 朱総理より、全般的に日中関係は良好、友好協力パートナーシップを発展させたい、5月の江沢民主席の重要講話及び8月の河野外相訪中時の江「戦略的な高さから日中関係を捉えることが重要である」との江主席の言葉は、中国の日中関係重視の表われ、日中両国は一衣帯水の隣国、中国は、近代において日本の軍国主義によって大きな災難を被ったが、日本の人民に責任はない、「歴史を鑑とし、未来を拓く」を基礎とし、更に日中関係を友好的なものとしたい旨発言。

(2)森総理の訪中招請

 朱総理より森総理の明年の訪中を招請、森総理はこれを快諾(詳細は外交ルートを通じて調整)。

(3)ホットライン

 首脳間のホットラインが正式開通したことを双方で確認。

(4)トキ

 朱総理より、江主席訪日時に贈られたトキの子「優優」のペアリングの相手を提供する旨の発言があり、森総理より謝意を表明(14日佐渡到着)。

(5)国交正常化30周年記念事業

 2002年は日中国交正常化30周年であり、これを記念する事業を21世紀にふさわしい行事にするべく、今後詳細を検討。

(6)海洋調査船

 森総理より、8月の日中外相会談を踏まえ、相互事前通報の枠組みに関し、事務レベルの協議を継続し、できるだけ早急に成案を得たく、朱総理のリーダーシップを期待する旨発言。朱総理からは、排他的経済水域や大陸棚の境界確定の問題が解決していないことが根本原因と指摘しつつも、海洋調査に関して中国側に悪意はないとし、相互事前通報の枠組みを成立させるべく作業を加速させ、早く一致したい旨発言。

(7)国連改革

 森総理より、国連改革の重要性を強調し、財政改革問題を含め日中協議を通じて議論していきたい旨発言し、朱総理はこれに同意。

2.安全保障分野

 朱総理より、安保対話及び防衛交流の拡大の重要性に言及。相互理解と信頼醸成に寄与するものとして、具体的には艦艇の相互訪問実施について一致。

3.経済分野

(1)投資環境整備

 森総理より、ノンバンクの債務返済、鉄鋼輸入規制、中国各地の日本人商工会の認可等の問題について、迅速かつ的確な解決に向け尽力頂きたいと発言。これに対し、朱総理より、ノンバンク問題、とりわけ、海南省国際信託投資公司のサムライ債については、日本人債権者の合法的利益を守る方向で解決したい。国際的な慣例及び法律に従い処理していく、日本の保険業界からの中国国内における営業免許の発給の要望については、森総理の話を受けて、速やかな対応について考えたいと述べた。

(2)西部大開発

 朱総理から、西部大開発の主要な目的として、(A)インフラの整備、(B)生態系環境の保全と改善、(C)科学技術並びに教育の振興である、西部大開発は、大規模で息の長い計画であり、日本企業の参加を期待する旨の発言があった。これに対し、森総理より、民間を主体とした協力の増進が肝要、投資環境の改善など思い切った具体的な取り組みが重要と指摘し、また、明年前半の適当な時期に、現地視察を目的とした官民合同の訪中団を派遣する旨表明した。

(3)対中ODA

 森総理より、今後の経済援助のあり方については、国内において様々な議論があり、厳しい見方もある、対中援助を進めるには国民の理解と支持の獲得が不可欠、広報活動を強化して頂く必要がある旨発言。これに対し、朱総理より、日本のODAは、中国の経済発展、国家建設にとって大きな助けとなっており、両国の経済的関係の促進にも大きく寄与している、今後、中国での広報活動の強化などに取り組んでいきたい、また、特別円借款の供与は、日本よりの友好的な意志表示として受け止め、感謝している旨発言した。

(4)北京・上海高速鉄道

 朱総理より、リニア・モーターカー及び新幹線に試乗するので勉強したい旨発言。森総理より、北京・上海間の高速鉄道を21世紀の日中関係のシンボルとしたい、リニアに関しては未だ実験段階であり、将来の課題である旨発言。

(5)環境協力

 朱総理より、生態系の保護に関しては、防砂対策や畑を森林に帰すといった作業が今後の課題である、その関連で、先日の小渕基金による緑化議連の訪中と植樹運動への協力を評価する旨発言。

4.ASEAN+3

 森総理より、近年のASEAN+3の枠組みを通じた地域協力の強化の動き、特に、「チェンマイ・イニシアティヴ」の合意等を歓迎し、今後とも、この枠組みを活用しつつ、中国と協力していきたい旨発言。更に、昨年のASEAN+3首脳会議の場で実現した日中韓首脳朝食会を評価しつつ、本年もシンガポールにて同様の機会を設けたい旨提案。これに対し、朱総理からは、日本の地域協力の強化に向けた積極的な役割を歓迎するとともに、ASEAN+3の枠組みでの地域協力を評価し、一層の推進に賛成する旨発言。また、日中韓首脳間の対話継続で一致(韓国も賛成済み)。



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