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小泉総理大臣


小泉総理大臣とハワード豪州首相との首脳会談
(概要)

平成14年5月1日

 5月1日、小泉総理は、日本時間午前8時20分から約1時間20分(少人数会合40分、拡大会合40分)にわたり、ハワード豪州首相との間で会談を行ったところ、概要以下のとおり。

1.少人数会合

(1) 日豪関係全般:小泉総理より、日豪関係は大変順調であり、価値観を共有する両国で創造的パートナーシップを築いていきたい、と述べたのに対し、ハワード首相は、経済、域内安全保障面でも、密接な二国間関係を一層強化したい、と述べた。

(2) 東アジア:総理より、豪州の東チモールでの役割を評価しており、対東チモール協力のあり方を豪州と共に考えていきたい、自衛隊の平和維持活動に対する貢献も国内で理解が深まっている、と述べた。これに対しハワード首相は、日本が域内安全保障上の役割を果たすことを理解しており日本の東チモールに対する貢献を大いに歓迎する旨述べた。

(3) 朝鮮半島:総理より、朝鮮半島の安定のため日米韓で密接に連携してきているが、北朝鮮と国交を持つ豪州とも協力したい、と述べたのに対し、ハワード首相は、喜んで協力したい、と述べた。

(4) 日豪経済連携:総理より、各国との間で経済連携を一歩一歩強化していくことは重要である、日豪間ではまだ具体的な交渉を開始する段階にないが、現在の非常に良好な経済関係を拡大していきたい、と述べた。これに対しハワード首相は、豪州との連携に言及したシンガポール演説を歓迎していると述べ、一歩一歩進めていくとの考え方に賛成し、高級事務レベルで協議するためのメカニズムを作ることを提案、総理もこれに賛成した。

(5) 京都議定書:ハワード首相より、京都議定書に米国及び途上国の双方が加わることが重要である、と述べたのに対し、総理は、議定書への豪州の参加を期待しており、日豪間で協調していくことが重要である、と述べた。


2.拡大会合

 豪州側各閣僚からの発言に対して総理が応える形で会談が進められた。

(1) 日豪の経済情勢:コステロ蔵相より、豪州の経済情勢について説明し、日本の持続的経済成長の回復を希望する旨述べたのに対し、総理は、好調な豪州経済との関係でハワード首相の強いリーダーシップを評価する、自分の構造改革への意思は全く変わっていないし、現に改革は進行中であり、成果も出つつある、と述べた。

(2) 日豪関係全般:ダウナー外務大臣より、捕鯨問題等の立場の異なる問題はあるが日豪関係は全般に極めて良好であり、野心的な気持ちを持って日豪協力関係を強化する価値は大きい、総理のシンガポール演説を強く支持し、総理のビジョンに対し豪州として最大限の協力をする、と述べた。これに対し総理は、2001年4月の日豪21世紀会議の画期的な成果も踏まえ、政治・経済・文化の各面でより深い関係を築いていきたい、と応えた。

(3) 防衛協力:ヒル国防大臣より、日豪防衛協力は非常に順調に進んでいる、と述べたのに対し、総理は、日豪間で役割分担しつつ協調していきたい旨述べた。

(4) 日豪経済関係:ヴェイル貿易大臣より、二国間関係を更に強化することが重要と述べたのに対し、総理は、閣僚・事務レベル双方でステップ・バイ・ステップで協力していこう、と応えた。

3.共同プレス・ステートメント

 今般の首脳会談の成果を踏まえ、「日豪の創造的パートナーシップ」と題する共同プレス・ステートメントが発表された。


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