日中韓首脳会合の概要
平成13年11月5日
5日、9時から10時20分まで、ブルネイにおいて小泉総理がホストする形で3国首脳の朝食会が行われたところ、主たるポイント次の通り。
- 冒頭発言
朱鎔基総理より、小泉総理の訪中・訪韓に関し、停滞した日中・日韓関係を打開していく上で、過去の歴史の教訓を基に将来の関係を作っていくという意味で小泉総理がイニシアティブをとられ、その結果、日中・日韓関係は率直な関係になりつつあると評価する旨発言。
- 経済分野
(1) |
日中韓経済協力共同研究の報告書を歓迎し、引き続き共同研究の実施を支持することで一致。
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(2) |
日中韓経済大臣会合、財務大臣会合を開催することに合意。
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(3) |
3国間で貿易促進、IT、エネルギー分野に関する協力を進めていくことで合意。
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(4) |
ビジネス界の協力強化を3国政府が支援していくことで一致し、3国ビジネス・フォーラムの設置を検討していくこととなった。 |
- 国境を越える問題
(1) |
テロ、環境問題、国際組織犯罪、薬物、感染症等の「国境を越える問題」への取組において3国が種々の協議・協力を強化していくことで一致。
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(2) |
いかなるテロに対しても毅然とした態度で臨むこと、グローバルな協力の強化と国連の役割の重要性を再認識。 |
- 文化・人的交流、観光
「2002年日中韓国民交流年」の成功に向け、3国間で緊密に協力していくことで合意。
- 3国間協力全般の強化
小泉総理より、3国間協力やASEAN+3協力における日中韓協力を強化するため、必要に応じ3国外相会議を開催することを含め、外交当局間で協議していくことを提案し、中韓両国は賛意を表明。
- 来年は中国が日中韓首脳会合をホストとすることとなった。
(参考)小泉総理の発言概要
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