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日・北欧首脳会談
(概要)

平成11年6月23日

I.日時

 現地時間22日10時~11時40分(日本時間同日19時~20時40分

II.概要

(会談の成果として共同プレス・リリースを発表。)

1.日・北欧協力

 小渕総理より、北欧諸国の福祉、男女共同参画等での先進的な取組み、軍縮、平和維持、開発援助等の国際貢献等につき「目指すべき一つの国家モデル」として評価しつつ、人間個人に着目した「人間の安全保障」の視点から、21世紀を人間が創造的で価値ある人生を築いていくことができる平和な「人間中心の社会」の世紀にしたい、そのためには日本と北欧とがパートナーとして種々の課題に協力して取組んでいきたい旨述べた。これに対し、北欧諸国より全般的な賛同が得られた他、高齢化対策等個別の課題についても意見交換を行った。

2.国連改革

 小渕総理より、2000年の国連総会を節目と捉え、それまでに財政、安保理等諸改革を進めるべきことを強調し、各首脳はそれが急務であることで意見が一致した。北欧首脳よりは、北欧全体として我が国の安保理常任理事国入りを強く支持していることが伝えられた。

3.世界経済・日本経済

(1)小渕総理より、ケルン・サミットにおける種々の議論を報告しつつ、特に国際経済問題について債務救済、国際金融制度改革等につき紹介した。またWTO次期交渉において日・北欧が協力して行くべきこと、日本経済は依然厳しい状況にあるも、各種政策の効果も現れ明るい動きが見られること等につき述べた。

(2)これに対し、北欧首脳より提起されたアジア経済、ロシア経済、国際金融制度、日本の金融制度、日本の銀行システム等につき活発な意見交換があった。また、経済再生に向けた日本の努力に北欧首脳より高い評価が寄せられた。

4.地域情勢

(1)コソヴォ情勢

 北欧側より、NATOとアハティサーリ・フィンランド大統領がうまく協力できたことが事態の打開につながったこと、地域の復興のためにむしろこれからやるべきことが多いこと、それにあたっては、コソヴォだけに焦点を当てるのではなく、広くバルカン半島全体の状況改善という観点から取り組まなくてはならないこと等が述べられた。これに対し小渕総理よりも、アハティサーリ大統領の活躍に代表される北欧諸国の努力を高く評価するとともに、我が国の対コソヴォ支援についても言及しつつ、G8の結束を維持して今後ともできるだけの協力をするつもりである旨述べた。

(2)その他

 小渕首相より、近く訪中すること、中国を建設的なパートナーとするため国際社会で一致して働きかけていくことの重要性を述べた。リッポネン・フィンランド首相より本年後半のEU議長国としての抱負が、また、パーション・スウェーデン首相よりロシアの北欧諸国への影響力、ロシアとの協力のあり方等が述べられた。



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