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付属文書C Y2K問題による不調に関する国際レポート
国名 不具合内容
ボリビア
- プエルト・スアレス(Puerto Suarez)で税関機能停止、土地登記の不具合、 コビラ(Cobila)の官公庁で小規模な不具合、健康診断設備の停止、会計ソフトウエア(SINCOM)の機能停止。すべて解決。
中国
- 中小企業の財務管理システムの機能停止。
- 青島の或るホテルで部屋割当管理システムに問題。
- 南京でタクシーメーターに不具合。
デンマーク
- 第2の銀行、UNIBANKで法人顧客向けユニテル支払い・情報システムに不具合。但しこの問題による影響を受けたのは顧客20件以下。全般にデンマークで確認された問題は小規模なもののみ。
フランス
- シラキューズⅡ軍事衛星の通信関連の不具合を地上局で発見。
ガボン
- いくつかの会計システムにごく単発的な事故があり、処理中である(それ以後解決した模様)。
ガンビア
- 所得税システムであるガムタックスネット(Gamtaxnet)はY2K未対応。システムを修正、差し替えおよび/またはアップグレードする計画を作成中。手動操作を実施中。
ギリシャ
- ギリシャ中の古いモデルのキャッシュレジスタが1900年を示すという、Y2K問題による不具合を起こしている。
グレナダ
- 通関サービス用コンピュータシステムのY2K対応バージョンは1999年12月30日現在で立ち上げられていなかったが、手動バックアップシステムが有効と判明。Y2K対応システムは設定済みである。
- グレナダの唯一の水道事業体、上下水道局(NAWASA)の給与台帳(局内)コンポーネントだけが未対応であった。この状況は解決済みである。
香港
- 研修部門が使用しているローカルエリアネットワークで、ミレニアム切替り後に作成されたファイルの作成日付が2000年ではなく2028年となった。他の機能は正常であった。この問題は1日のうちに修正された。
- 飲酒の疑いのあるドライバーの「呼気テスト」を行うために警察部門で使用している装置に問題が生じた。新年に入ってから合計18台あるこの測定器のすべてがテスト結果を示さなくなった。原因がY2K問題に関連していることが後日確認された。装置はすべて10日以内に修正された。
イラン
- タブリス(Tabriz)の病院のひとつで、年の切替り前にオフにしておかなかった血液中ガス分析装置が1900年に切り替わり、正しく機能しなかった。近くの病院でも同様の装置を使用していたが通常のサービスが提供された。
イタリア
- 2ヶ所の裁判所(ナポリとベニス)で裁判システムのデータ機能にY2K日付問題が起こったが解決済み。
日本
- 網羅的な報告システムにより47件の不具合報告が集まった。その中には志賀原子力発電所の、発電とは無関係の気象観察報告システム内のコンピュータ不具合、小型飛行機/ヘリコプターのための気象情報を提供するシステムの不具合、JRの15の発券システムの誤作動がある。
カザフスタン
- エキバスツス(Ekibastuz)第2水力発電所から、資金不足のためY2K未対応のコンピュータを差し替えることが出来ず、2000年1月1日から手動で処理しているとの報告があった。各発電ユニットに管理対象の装置が250台あるため、手動処理は相当の困難を引き起こしている。カザフ鉄道会社は、問題はあるが20台のパソコンを交換すれば解決できると報告している。
- 政府建物のひとつで、空調、エレベータなどを制御するシステムにY2K問題が生じた。日付を1999にリセットした後はシステムは正常に機能している。「Johnson Control Company」が供給したソフトウエアはアップグレードの必要がある。
ラトビア
- リガ市税関でいくつかの些細な不具合(印刷余白に不正な日付が記録された)が見つかったが直ちに除去された。税関では業務処理またはデータ処理にそのほかの誤りはまったく見られなかった。
マレーシア
- 1999年12月15日に報告した通り、病院の医療機器の約4%がY2K未対応であることが認められた。そのうち192件は手動による切り替えが可能なため問題は起こさないと思われたが、約451件はアップグレード、524件は交換が必要であった。従って被った不具合は予期されていた。ロールオーバーの間、保健省および国のY2K問題作戦センターに、小規模な不具合について報告があったが、そのほとんどは表示/印字される日付に悪影響を及ぼすものであった。これらの機器はまだ作動できる状態であると報告されている。不具合例のいくつかは次の通りである。
*シブ(Sibu)病院およびムアル(Muar)病院のビルオートメーションシステム(BAS)が停止し、空気調整装置の停止を引き起こした。これは手動運転切り替え準備がされている。
*ツンシン(Tung Shin)病院のCTG機械が日付の問題を被ったとの報告はあったが、機械は今も機能している。
*マチャン(Machang)病院の患者登録システムが停止。手動システムを利用。
*スルタナ・アミナ(Sultanah Aminah)病院(日立EUB 200型)およびムアル (Muar)病院(Aloka型)の超音波装置が日付の問題を被った。
*アロルセタル(Alor Setar)病院の血液中ガス分析装置(Chiron 855型)がロールオーバーの間に誤った印字をした。
*ビンツル(Bintulu)病院の血圧モニターが誤った日付と時刻を表示したが、作動はできる状態であった。- いくつかの土地管理事務所でソフトウエアプログラムによる会計システムで問題の報告。国内の数ヶ所のガソリンスタンドのガソリン/ガスポンプ表示盤で誤った日付による問題もあった。
マリ
- マリのフェリー・システムのダカール(Dakar)/バマコ(Bamako)区間で Y2Kによる故障があった。UNCTADによって開発された情報システムを商品輸送の監視に使用している。さらに発券システムもY2Kによって故障した。これらのシステムを作動できるモードに戻すために変換作業を実施中。
メキシコ
- 医療設備(超音波、X線、臨床分析)に日付機能を正しく行わないものがあった。
モンゴル
- 古いコンピュータシステムを装備したいくつかの鉄道チケットカウンターが1月3日に機能できなかった。このコンピュータの問題は大した影響も無く同日中に解決した。
ナミビア
- およそ1000件の記録を扱う小規模な政府のハウジングテナント・データベース・システムが2000年の日付を正しく認識しない。このデータベースはFoxProバージョン5の環境で作動しているが、Y2K対応とするにはアップグレードが必要である。この影響を受けているのは、建設運輸通信省のマイナーな記録保持機能のみである。
- チャンネル7ラジオ局から、その広告時間割コンピュータがY2K関連の原因により1月1日から正しく機能しなくなったとの報告があった。広告は引き続き正常な時間割で放送されているが、時間割は人手によっている。
ニカラグア
- 最高裁判所および農業省からマイナーなY2K問題の報告があったが、これらは直ちに修正された。保健省は超音波設備や血液透析設備での日付問題を報告している。予想された通り政府のコンピュータシステムは機能停止したがすでに交換済みである。政府は民間企業における不具合についての未確認報告を受けている。
ナイジェリア
- ポート・ハーコート(Port Harcourt)精油所でマイナーなY2Kによる不具合があった。ネットワーク運用システムが、保守・材料管理システムに関する日付を修正できなかったというものである。この不具合はクリアされ3時間以内に正常操業が回復された。
- Y2K対策不準拠のために1999年12月31日に切断された未対応の私設電話交換機があった。そのいくつかは、対応処理され、2000年1月2日までに接続を回復した。
フィリピン
- ファクシミリやその他の重要性の低い電子機器が誤った日付を表示するケースが若干あったが、その他の点で機能は順調であった。
ポルトガル
- 病院の入院管理・支払システムに関する政府のデータベースにY2Kによるマイナーな不具合があった。
韓国
- 集合住宅ビルでY2Kによる熱源や温水が停止したとの報告があった。
- 1種類の医療装置(密度測定)が機能停止した。
- アルミニウム製造工場がY2Kの影響を受けた。
ルワンダ
- Y2Kによって通関システムが機能停止した。危機管理計画により3月に古いシステムが交換されるまで手動システムを使用する。
サウジアラビア
- 医療機器(例えば電子心拍記録計、超音波診断装置、動脈血ガス分析装置)に日付機能問題が見られた。現地で設計されたソフトウエアに、イスラム日付を西暦日付に変える機能の不具合があった。
スロバキア
- 或る銀行のウェブページ差替えリストで、1月3日に不正な日付が表示された。同じことが或る週刊誌でも1月5日に起こった。
スペイン
- スペイン産業エネルギー省は、2つの原子力発電所で2000年1月1日午前0:55にY2K関連のマイナーな2件の不具合があったとの情報を得た。ガローニャ(Garona)原子力発電所における計算の不具合は直ちに解決された。ゾリータ(Zorita)の限られた地域に係わる問題は2時間で解決された。9ヶ所あるスペインの原子力発電所のうち7ヶ所では問題は皆無であった。放射能警報システムも特別な放射能を検出しなかった。
スリランカ
- スリ・ジャヤワルデナプラ(Sri Jayawardenapura)病院で「ホルター」(24時間)ECG監視ユニットが、ミレニアム切替りとともに日付を1994年に変えてしまった。このユニットの分析部は未対応であり、使用できない。メーカーは1996年に購入されたこのユニットについて、Y2K対応済みであるとの証明書を出していた。ホルターECG監視ユニットはこの種類としてはこの病院で1基しかなく、アメリカ製の装置である。日付を手動で2000に変えたらユニットは2024に変わってしまい、現在分析装置は使用できない。
スウェーデン
- インフラストラクチャは正常に機能した。包括的な報告システムにより、1月半ばまでに87件のY2K関連の不具合が明らかになった。これらの不具合とは、新生児の登録不能を含む保健・病院システムの問題、駐車メーター問題、単発的なキャッシュレジスターの機能停止、コンピュータ化されたスポーツセンターへの入場の不機能、水処理プラントにおける制御・監視システムの問題であった。短時間で手動による操作が実施され且つ/またはシステムが修正された。一般国民の健康および安全にとって危険な不具合は皆無であった。
スーダン
- 通信ソフトウエア(古いNovellバージョン)におけるY2K問題のために2つの銀行(10行の大手銀行のうちの)の銀行間通信に2日の遅れが出た。これは現地エンジニアによって100%解決され、業務は正常に続けられた。
台湾
- 血圧測定装置が血圧報告に誤った日付を表示した。これが起こったのは台湾中部の南投県である。これは小さな問題で、短時間で解決された。
- 台湾北部の桃園県で病院の患者登録に問題が発生した。日付の誤りも見られた。病院は手動操作に切り替えた。影響は小さい。
タジキスタン
- 若干の実行ファイルについて、Y2K対応とするためにはアップデイトが必要であることが分かった。このアップデイトは近い将来に行う。これらの問題によってタジキスタン国民には重要な影響はまったく出ていない。
タンザニア
- ザンジバルから、国際ニュース取材に使用しているY2K未対応のPCのためにテレビ送信に問題があったとの報告がある。
トルコ
- 二三の病院で、血液サンプル分析装置、患者モニター装置、超音波診断装置、X線断層撮影装置、透析装置を含む保健医療分野の若干のY2K問題があったとの報告がある。これらはすべて修正または変更済みである。
ウガンダ
- ウガンダの試験機関であるUNEBは、適時にY2K対応システムを設置できなかったが、試験を処理するための危機対策を適時に機能させることができた。UNEBは一次卒業試験、ウガンダ修学証明書およびウガンダ上級修学証明書ならびに速記者養成学校やいくつかの工業大学の試験を取り扱っている。ウガンダ試験委員会はY2K対応システムを適時に設置することはできなかったものの、危機管理計画は機能させることができた。
米国
- 金融監督機関に対して銀行クレジットカード会社から、若干のクレジットカード取引きに係わるY2Kによる不具合の可能性が確認されたため修正処置を講じているとの報告があった。業界によれば、小売業者はCyberCash, Inc.によって製造されたソフトウエアパッケージ向けに1999年に提供された無償アップグレードを利用しなかったが、不具合によって、1月1日以降に行われる借方記入で二重記帳の起こる可能性があった。この問題が影響するのは主として小規模小売業者である。これは、大手の小売業者は独自のソフトウエアを持っているためである。クレジットカード会社は通常、二重請求金額を探しているが、1日当たり1億件の取引のうち二重記帳は2000~3000件というのが典型的である。
- フロリダとケンタッキーの失業保険給付システムで、自動通話処理システムにY2Kによる不具合があった。カスタムコードの不具合のため、2000年1月1 日に終わる週の勤労所得を主張できない申請人がいた。10州がこのシステムを使用しているが、不具合のあったのはフロリダとケンタッキーのみである。問題を報告した申請人は、州の危機管理計画に従って別な方法で自分の主張を提出することができた。自動勤労所得処理の回復を可能にするため、ソフトウエアをベースとするパッチが配布された。
- シカゴの連邦準備銀行の報告によれば、その日に国内で処理された150億ドルのうち地域の60の金融機関の顧客からの納税による約70万ドルを振り替える際に、Y2Kによる不具合があった。
ベネズエラ
- 生物医学設備付属の研究用分析装置の、1988年に製造された光学読取装置 (ANTMOS LABTEC 2001型)が停止した。解決策を見つけるべく供給元に連絡済みである。
- 主要アルミニウム製造施設のひとつで機能停止が検出された。温度監視システムが年を2桁のみで処理するよう設計されていたのにミレニアム切替り前に修正が為されなかったためである。但しこの機能停止は生産プロセスそのものにとって重要なリスクとはなっていない。工場は手動モードで正常に稼動している。これは、第三者売主によってこの工場のためにとくに設計された特注システムである。
ザンビア
- 電気通信の不具合として、日付関連の問題のためにザンビアとマラウィの間の交通が混乱し、両国間の通信が不可能になった。これは解決済みである。
- 政府部内に構築された財務管理パッケージを実行させるPCがすべての政府省庁で影響を受けた。PC(ハードウエア)もパッケージもともにY2K未対応であった。それらはなお1月の詳細データを処理しなくてはならない。すべての省庁が財務管理にこのパッケージを実行している。問題は正に、パッケージが機械の日付をピックアップして計算を行うのに、ピックアップされる日付は 1983年であるため、誤った計算などにつながり兼ねないことである。従ってそれが不正に実行されるとしたら、その影響により、政府内部の財務に大きな災難が生じるであろう。
ジンバブエ
- ハラレ(Harare)市の財務システムが機能停止し、危機管理計画を実行中である。ハラレ市当局の事務官が新しい請求システムの使い方について十分に訓練されておらず、その結果水道や地方税の請求書送付が遅れた。供給元による訓練がすぐに行われ、事態は正常に復した。
- 最も小さい町であるルワ(Ruwa)(人口約5000人)から、財務・請求システムを動かしているY2K未対応のサーバがダウンしたとの報告があった。新しいサーバ購入の間、手動操作に頼っている。
- 小規模な省庁である中央機械設備省(CMED)の特注システムがクラッシュした。手動に切り替えた。
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