WTOカンクン閣僚会議
(第2日目(11日)の概要)
平成15年9月12日
- 各国代表の演説で、平沼大臣、川口大臣が、我が国の立場を示す演説を行った。両大臣より、今次交渉において我が国が重視する、農業、非農産品市場アクセス(参入機会)、シンガポール問題(投資、競争等の新分野)の各分野の基本的な立場を説明するとともに、途上国を含めた多角的貿易体制のさらなる発展の重要性を指摘し、会議の成功に向けた決意を表明した。
- 閣僚の演説と並行して、デルベス議長により第1回目の首席代表者会合が開催され、「農業」、「非農産品市場アクセス(参入機会)」、「シンガポール問題」、「開発」、「その他(環境、貿易関連知的所有権等)」の各分野のとりまとめ役から各分野における今後の議論のとり進め方や論点につき説明があり、若干の意見交換が行われた。
- 午後からは、上記5分野の作業部会が個別に開催され、各国の立場の相違を埋めるべく作業が本格的に開始された。交渉全体の帰趨は、農業分野の議論の進展に大きく影響される見込み。
- 農業では、我が国、スイス等9カ国による提案(関税の上限設定、関税割当枠の拡大の反対等からなる)を提出した。
- また、カンボジア、ネパールの加盟を承認する会合が開催され、川口大臣より、WTO発足後初めての後発開発途上国の加盟を歓迎する旨演説した。
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